大学1年次の秋に、私はハワイの教育支援プロジェクトに興味を持ちました。実は、ハワイは意外にも貧困率が高く、子どもたちの教育について多くの問題を抱えているという話を聞いたのがきっかけです。これまでハワイに抱いていたリゾート地というイメージとのギャップを感じ、実際に訪れてみなければ、とプロジェクトへの参加を決めました。
春休みにWAVOCの仲間と現地を訪問。ハワイの子どもたちに日本の文化を紹介したのですが、この滞在によって今までのハワイの概念は完全に覆りました。特におなかをすかせ、給食を食べるためだけに学校に通う子どもたちがいたことが印象に残っています。また、お金がないために安価な高カロリーの食事ばかり取って肥満になってしまう子どもが多い、という実態も目の当たりにしました。WAVOCでの体験によって、将来は「食」を通じて海外の方々の食生活に貢献できる仕事をと考え、味の素株式会社への入社を決めました。現在は、国内食品メーカー向けに食品素材原料・調味料を販売しています。将来は海外に赴任し、現地の人と「この国の暮らしを豊かにするには何ができるか」を考え、製品開発に携わりたいと考えています。
WAVOCには他にも地域活性化、震災復興支援など多様な団体があり、参加者の動機もさまざまなので、「何か新しい出会いや発見がありそう。」の思いで説明会や活動に参加してみてください。私自身がそうであったように、きっと予想もしないような新しい出会いが待っているはずです。
永田 修平 Nagata Shuhei
味の素株式会社
埼玉県立越ケ谷高校出身
2018年 教育学部 複合文化学科 卒業
※掲載情報は2019年度内の取材当時のものです。
