Admissions Center早稲田大学 入学センター

限られたデータや情報をもとに思考力を柔軟に働かせ目に見えない地下を推定する

石油開発における司令塔の役割を担う油層工学

石油や天然ガスの開発は、大きく分けて「探す」「掘る」「評価する」「生産する」というプロセスを踏みます。各プロセスを専門的に研究する学問があり、それらを総称して石油工学といいます。その中で私は評価の段階にあたる油層工学を専門とし、コンピュータで地下のモデルを作り、シミュレーションによって「ここを掘ればこのくらいの量が採れる」といった計算を行っています。地下に関する評価全体を担う油層工学は、石油・天然ガス開発における司令塔の役割と言えるでしょう。また、同じく地下に存在するメタンハイドレートやシェールガスなどの開発、地熱の効率的な活用、地下水汚染の分析や対策立案などにも応用が可能です。皆さんの中には「石油開発はもう古いのでは」と思う人もいるかもしれません。しかし今、太陽光や風力などの再生可能エネルギーが国内の一次エネルギーに占める割合は1割にも満たず、コストなどの課題から、普及にはまだ歳月を要するのが実情です。短期・中期的なエネルギー問題の解決に石油工学が果たす役割は大きいと考えています。

実社会とのつながりを意識しながら研究を

地下は目で見ることができません。限られたデータや周辺情報などから推定する必要があり、柔軟な思考力が非常に大切になります。見えないものを相手にするため「正解」はなく、どこか1点をひたすら突き詰めていても研究は停滞してしまうでしょう。重要なことは、研究の目的や、その先の社会に還元すべきものを理解した上で、どのくらいの精度での推定が必要なのかを見極めることです。その結果、「この部分はわからないままでいい」と決断して先に進むべき場面も出てくるでしょう。推定の域であっても、その方法が適切であれば、見えないものが見えるようになってくる。そこに面白さがあります。創造理工学部の特色は実社会に直結した学問を学べることです。研究室の学生には、国内外の学会やインターンシップへの参加機会を多く提供しているほか、私自身が石油関連企業に約30 年勤務して得た経験や知見も伝えています。社会が今どのような方向に進もうとしているのか、どんな技術が求められているのかを意識しながら研究をしてもらいたいと思っています。


栗原 正典 Kurihara Masanori

創造理工学部 環境資源工学科 教授

※掲載情報は2018年度内の取材当時のものです。

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