概要
本研究プロジェクトは、近世・近代ヨーロッパにおける「社会科学」の形成を、哲学・歴史学・思想史学の観点から複眼的に検討しようとするものである。一般に「社会科学」は、社会現象を科学的手法によって分析・評価することで系統的認識を蓄積しようとする諸学の総称として理解され、その起源は19世紀のA.コントの実証主義や、それに先立つ18世紀のコンドルセの社会数学、A.スミスの経済学などに求められる。しかし「科学的手法」そのものの哲学的反省や形成史にまで裾野を広げて、社会科学のルーツと原理を考察しようとするならば、その起源を15-16世紀以降の近代的思惟にまで遡ることも可能であろう。本プロジェクトは後者の広義における「社会科学」の形成を対象とする。
構成メンバー
- 代表者:厚見恵一郎
- 兼任研究所員:君塚弘恭、吉田敬、寺尾範野、周藤真也
- 招聘研究員:新美貴英(安田女子大学)、大窪彬夫(早稲田大学大学院・研究生)
設置期間
2016年3月25日~2027年3月31日
IASS研究プロジェクト一覧
研究費種目 | 代表者名 | 課題名 | 年度 |
科研費基盤C | 君塚 弘恭 | 18世紀フランス地中海地域における海産物取引-塩漬けイワシの生産と流通を中心に- | 2025-2027 |