SGU数物系科学拠点では、2017年4月に早稲田大学理工学術院博士後期課程の学生を対象とした数物系科学コースを発足させました。本コースでは、複眼的視野や創造的な「総合知」の醸成のために独自のカリキュラムを理工学術院内の各研究科や卓越した研究者の協力を得て開発し、大学院教育の一環として 提供するとともに、コース生の海外研究機関への派遣、国内外で開催されるワークショップでの研究発表の支援などを行い、国際的に通用する若手研究者トップランナーの養成を推進してきました。本年3月に7名が数物系科学コースを修了し、新たに2023年4月から5名の新入生が加わり、現在14名の学生が在籍しています（SGU数物系科学コース生）。
2019年度～2021年度の3年間、数物系科学コース成果報告会・修了式はコロナ禍のためオンライン開催となっていましたが、本年度2023年3月24日の報告会では、現役コース生、コース修了生、新たなコース進入生ならびにSGU拠点メンバーの先生方を含む約30名が参加し対面形式で報告会を開催することが出来ました。
数物系科学コース成果報告会
今年度は、新しい試みとして、西早稲田キャンパス63号館1階 情報ギャラリーを利用してポスターセッション形式でコース生の報告を実施しました。報告会は午前と午後の2部形式とし、それぞれにおいてコース生は各5分程度の簡単な概要説明を行った後、45分間のポスターセッションで更に詳細な説明や質疑応答などを行いました。普段は機会が少ない研究室や専門分野が異なる学生同士での密なコミュニケーションができて良かったという声を多くのコース生からいただきました。
また、新型コロナの影響で少なくなっていた海外渡航も2023年度は少しずつ回復基調となり、SGUサポートでパーダーボルン大学・ハノーファー大学に留学した武内太貴さん（数学応用数理専攻）、ピッツバーグ大学に留学した山本立規さん（数学応用数理専攻）、パレルモ大学に留学した鈴木貴大さん（物理学及応用物理専攻）3名から海外派遣報告がありました。
【数学応用数理専攻 金子吉樹さんのコメント】
“コロナ禍のため、ここ数年オンラインで行われていた報告会が今年度対面形式で行うことができました。自分と大きく分野が異なる方に説明することの難しさを感じ、理解してもらえるように説明することの重要性を感じました。逆に他分野の方の話は普段聞くことがないものばかりなので新鮮でした。また海外渡航をされた方の貴重な話を聞くことができ、これからの参考にしたいです。”
 開会式（滝沢拠点長挨拶） |
 コース生発表 |
 ポスターセッション |
 ポスターセッション |
 ポスターセッション |
 修了式（前 柴田拠点長講評） |
ポスターセッション形式での報告会の後には修了式が行われ、下記7名の修了生に前 柴田拠点長より、修了証が手渡されました。
・大土井亮祐（数学応用数理専攻・ゲスト研）
・武内太貴（数学応用数理専攻・小薗研）
・井上順平（数学応用数理専攻・久藤研）
・鈴木貴大（物理学及応用物理専攻・中里研）
・劉 洋（総合機械工学専攻・滝沢研）
・渡辺昌仁（機械科学・航空宇宙専攻・吉村研）
・金子吉樹（数学応用数理専攻・ゲスト研）
開催概要
日時： 2023年3月24日 10;00～15:10
会場： 西早稲田キャンパス63号館1階 情報ギャラリー
10:00～10:05 開会：滝沢研二教授（数物系科学拠点長）
10:05～10:45 コース生プレゼンテーション（Ａグループ）
10:55～11:40 ポスターセッション（Ａグループ）
13:00～13:45 コース生プレゼンテーション（Ｂグループ）
14:00～14:40 ポスターセッション（Ｂグループ）
14:45～15:10 コース修了式／講評：柴田良弘教授（前数物系科学拠点長）
