欧州委員会(European Commission)は、1963年以来、世界中に約500のEU情報センター(European Info)を設置してきました。日本国内には19館(*)あり、通称EUiと呼ばれています。現代政治経済研究所は、1978年に、日本における4番目の EU 資料センターとして指定されました。 EUi には、ルクセンブルグにある欧州委員会出版部の刊行物(ドキュメント、官報、その他の一般資料)が寄贈送付され、学内はもとより学外、一般市民を含む研究者の調査・研究の利用のため公開されています。EUiはどなたでもご利用できます。
*EU資料センター(European Document Centre,通称EDC)は、2006年10月31日よりEU情報センター(European Info,通称EUi)に名称が変更されました。
EU各機構の月例活動報告で年10回刊行される。その月に発表された主な政策や各機構の活動状況などが、各分野ごとに記載されている。記述事項の原本への参照事項が記載されているので、検索ツールとして便利である。毎年の初号に前年度の INDEXが付いている。 当室では1968 年の初号から所蔵。欠号あり。1996 年版からは全文をEuropaサーバーBulletin of the European Unionのサイトから閲覧できる。2006年より冊子体は刊行中止。
EUの年次活動報告書。前述のBulletinの年間版に相当する。共同体の催事や、意志決定過程での多様な局面についての詳細な状況報告がある他、各種法令のINDEX、立法 手続き一覧、Bulletin やその他の報告書など関連記事への参照がついている。当室では、1973年の7th editionから所蔵。 1995-1996年版はサマリーが、1997年版からは全文をFull ReportとしてEuropaサーバーGeneral reportのサイトから閲覧できる。
EU官報。日刊。当室では以下の2シリーズを、1999年まではマイクロフィッシュ版で、1998年よりCD-ROMで所蔵している。1998年以降はEUR-Lexで公開されている。
欧州裁判所判例集。
からなっている。索引誌として、年刊の “Index A-Z” がある。 CURIA(欧州裁判所公式サイト)で判例を閲覧できる。 冊子版はオンラインに比べて約2年遅く出版されている。判決のサマリーはOfficial JournalのCシリーズに掲載される。当室では1954年から所蔵。
欧州委員会が作成・発表している文書。 EUにおける規則、指令、決定等、法案(草案)等として提出されたものがCOM Documentsとして発表される。その他に白書、緑書、その他重要な文書も含まれている。 当室では1983-2002年までをマイクロフィッシュで所蔵。 EuropaサーバーPreparatory actsで1999年以降のCOM Documentsの全文が閲覧できる。
世論調査分析結果をまとめた資料。当室では1981年より所蔵。 調査範囲は、EU拡大、社会情勢、健康、文化、情報技術、環境、防衛、欧州の市民権に関するものなど多岐にわたっている。EuropaサーバーPublic Opinionのサイトから閲覧できる。
欧州委員会統計局が刊行する統計資料。EuropaサーバーEurostatのサイトから各種統計が閲覧できる。
欧州委員会刊行のEU域内外の人々にEUとは何かを紹介するために作成した解説書。 EUの公用語全23ヶ国語で発行されている。 日本人向けには駐日欧州連合代表部が翻訳し、原書にさらに1章「日本と欧州連合の関係」を追加して、『EUを知るための12章』として編集・発行している。 以下のリンクからダウンロード可能。
駐日欧州連合代表部広報部が編集発行する日本語の広報誌。年4回刊行。 欧州連合に関する各種政策の解説、ヨーロッパ紹介、同文化事情案内、ニュース等広範な情報を掲載。 最新版およびバックナンバーはこちらからダウンロードができる。
EDC-Guide EU資料を利用するためのガイドブック。駐日欧州連合代表部が2006年に発行。こちらからダウンロードもできる。 *その他、駐日欧州連合代表部で発行している出版物の一覧はこちら
一般に配付されている代表的な資料や、有用なドキュメントも多く公開されています。また、そのような資料検索に役立つデータベースも利用することができます。