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COVID-19を経験した社会の人文学
- Posted
- Wed, 27 Apr 2022
活動内容
活動の概要
2019年以降、人類社会はCOVID-19の影響下での生存を強いられた。それは戸山キャンパスで教育・研究を遂行している私たちも同じである。そこで、COVID-19の収束可能性が予期されるようになったいま、この体験が時間とともに風化する前に、この体験の下で人文学の研究者が得た知見を蓄積し結晶化させ、今後の研究の手がかりとするために、COVID-19の学問的経験をテーマにした共同研究のための研究部門を設置した。研究内容は、COVID-19を経験した社会を分析するもの、COVID-19が特定の学問分野に投げかけた問いを検討するものなど、研究者によって多様に設定されることになる。
部門構成員は、心理学、社会学、教育学、哲学、文学、歴史学における多様な研究を遂行している研究者からなり、それぞれの分野がCOVID-19をどのように受け止め、どのような研究を展開しているかについて、話題を提供しあっている。さらに、招聘研究員を招くことで、研究活動に厚みを確保している。なお、この研究活動においては、すべての話題をCOVID-19の経験に収斂させるのではなく、より広く21世紀の人文学の可能性を語り合う場を開いている。
部門構成員の研究活動
阿比留久美
小規模な若者支援団体における支援実践の実態を解明し、小規模団体の活動を持続可能にしていくための条件を明らかにする。
石田光規
対人接触が「不要不急」に位置づけられた後の、つながりのありよう、格差について、社会調査をつうじて検討する。
沖清豪
COVID-19を経験した中で、高等教育機関(大学および短期大学)で実施されてきた人文学教育が受けた影響と今後の課題を検討する。
草柳千早
医療化が進む社会における諸個人の相互作用と身体管理について、E. ゴフマン、G .ジンメル他の社会的相互作用論の視点から考察する。
國弘暁子
ジェンダー人類学の今日的な動向を掴むと共に、社会変化に対応させた新たな調査手法についての検討を行う。
久保田治助
コロナ禍における高齢者支援について、公民館や自治会を中心とした交流・連携について、地域特性ごとの高齢者の「困りごと」感に即して、共生社会構築の再検討を行う。
清水由紀
人々のコミュニケーション形態が多様化している現状を踏まえ,他者理解過程の文化差の生起メカニズムについて,実験的アプローチにより検討する。
関直子
パンデミックやそれに類する状況において、現代美術がどのように変容したか、作品と空間、メディア、鑑賞者の関係を軸に考察する。
田中雅史
対面でのコミュニケーションや文化伝達の特性を実験的研究によって明らかにし、その身体的基盤を探る。
中澤達哉
ハンガリーの非常事態法をめぐる社会の緊張と分断、特に「感染症の人種化」現象を通じた、デモクラシーの機能不全と国民の境界の流動化を考察する。
西山達也
現代哲学(主としてフランス・ドイツ哲学)の諸成果を参照しつつ、共に存在することの空間性および時間性、その意味を問い
メンバー紹介
部門代表者
阿比留 久美
研究所員
- 阿比留 久美
- 石田 光規
- 沖 清豪
- 草柳 千早
- 國弘 暁子
- 久保田 治助
- 清水 由紀
- 関 直子
- 田中 雅史
- 中澤 達哉
- 西山 達也
- 松永 美穂
- 御子柴 善之
- 森 由利亜
招聘研究員
- 有原 穂波
- 海老澤 圭
- 遠藤 健
- 大坪 聖子
- 岡部 耕典
- 鴨志田 聡子
- 軽部 紀子
- 滝口 克典
- 由井 一成
研究報告
2025年度の活動
2024年度の活動
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