Research Institute for Letters, Arts and Sciences早稲田大学 総合人文科学研究センター

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センターについて

From the Director

センター所長挨拶

総合人文科学研究センター所長 陣野 英則

 早稲田大学に総合人文科学研究センター(Research Institute for Letters, Arts and Sciences)が開設されたのは、2012年4月のことでした。私たちは、当初よりこの組織を「人文研」あるいは「RILAS(ライラス)」と呼んでおります。

 いまだに数年の歴史しかもたない私たちの人文研ではありますが、早稲田大学の前身、東京専門学校に文学科が創設された1890年以来、本学の人文学はもちろん脈々と受け継がれ、多くの研究者たちが輩出しています。人文学の多様な専門分野の研究活動を長きにわたって実質的に支えてきたのは、この学術院内に事務局がおかれている、専門ごとの各学会です。それらは、特に大学院文学研究科の各コース(かつての専攻)と連繋しながら、哲学・文学・史学といった伝統的学問の蓄積を継承しつつ、次世代の研究者たちが育ってゆくための「場」として機能し、今日に至っています。それらの専門分野の研究をいっそう展開させることは、今ももちろん不可欠です。

 その一方で、特に今世紀に入ったころからでしょうか、個々の専門分野を横断的に組織化したり、あらたな社会状況に応じた人文学研究をつくりだしたりすることの必要性が、いっそうつよく意識されるようになっていました。この人文研は、ひとまず、そうしたことへの対応を具現化した組織といえるでしょう。

 文学学術院を本属とする専任教員(任期付教員・助教をふくむ)と助手は、全員が人文研の研究所員となっています。また、当学術院以外に所属する人文系の専任教員、さらに客員研究員、招聘研究員なども数多く迎えております。そして、人文研の独自の研究活動を実際に担っているのが、13の研究部門です(2018年9月現在)。いずれの部門も、伝統的な学問分野にとらわれることなく、さまざまな専門をより合わせるようにして形成され、あらたな学際的課題を設定しています。

 このような人文研の研究活動の記録は、このホームページ内の「活動年鑑」によってあらましを確認していただけますが、研究論文、その他の具体的な成果は、同じくこのホームページ内にアップされているWeb版の研究誌『WASEDA RILAS JOURNAL』に掲載されておりますので、ぜひご覧ください。この研究誌では、研究所員、研究員、さらには大学院の学生(修了者をふくむ)などの査読付論文のほかに、人文研が主催する年次フォーラム、また各研究部門が催したシンポジウムなどについても、随時特集しております。

 また、人文研が果たす役割として特に重視しているのは、海外の研究者たち、研究機関との交流のさらなる活性化であります。上記の各研究部門では、積極的に海外の研究者を講演者、パネリストとして招いたりしております。また、早稲田大学が採択されている「スーパーグローバル大学創生支援事業」の研究拠点のひとつ、「国際日本学拠点」の活動などにも、人文研はしばしば共催機関として関わっております。

 さらに、「東アジア人文学フォーラム」という、中国・清華大学、同・南開大学、韓国・漢陽大学、台湾・国立台湾大学に早稲田大学を加えた五大学の人文系ファカルティの学術交流協定によるフォーラムもありまして、2009年以来、毎年持ち回りで国際シンポジウムが開催されております。早稲田大学文学学術院は、2012年度、および2017年度の開催校として、その企画・運営にあたりました。

 海外からの訪問学者、リサーチフェローなどの研究者を受け入れ、学的交流を促進しつつ、そうした皆さんの研究活動を支えることも、人文研が担うべき重要な役割です。戸山キャンパス内の33号館低層棟には、共同研究室、シニアコモンルームなどを設け、学外、とりわけ海外の研究者との交流に役立つよう計らっております。

 ここまで、縷々人文研について紹介してまいりましたが、私はかつて2012年9月から二年間、すなわち開設から間もないころに副所長として管理・運営に関わりました。その当時と比べて、人文研全体の活動とその成果は確実に拡張し、また深化してきているとおもいますが、今、そうした拡張と深化の意義について、あらためて確認したい心持ちになります。

 「あらためて」と申しますのは、副所長に就任した直後に、複数の研究所員から人文研開設の意義に関して受けた助言を想起するからです。それは、「この組織がキャリア初期の研究者たち、すなわちこれから数十年先まで人文学研究を担ってゆくはずの人たちに対して、いかにはたらきかけ、いかに支援してゆくのかがもっとも大切なのだ」という趣旨の助言の数々でありました。

 さまざまな専門分野の交流、海外の研究者たちとの共同研究、各種の催しなどのすべては、現時点での目に見える研究成果というだけでなく、将来にかけて人文学を展開してゆく人々のための営為であるべきです。そのような研究センターとして、能うかぎり機能してゆくよう努めたいとおもっております。

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WASEDA University

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