エマニュエル・ブジュ先生講演会
『作品の薄い皮膜の上にとまる珍しい鳥たち』--表層的比較主義のために
Des oiseaux rares sur la mince pellicule de l’écrit. Pour un comparatisme superficiel
ソルボンヌ・ヌーヴェル パリ第3大学教授エマニュエル・ブジュ(Emmanuel Bouju)先生はフランスにおける比較文学研究の最前線におられます。貴重な来日の機会に早稲田大学比較文学研究室でご講演いただくことになりました。
開催趣旨:
本講演では次のような問いを発することで「表層的比較主義」を弁護しようと思う——あらゆる比較の表層に現れる深さ、可能なるテクストの形を取ったこの深さは何だろうか。あるいはより正確にいうと、あらゆるテクスト比較における不在の第三項は何だろうか(もし二つのテクスト比較というミニマムな形をとった場合)。ある比較文学者の書棚に二つの本が並んでいるとき、不可避的に呼び出されるこの幻の第三の本とは何だろうか。この問いを起点に、こんにちのフランスにおいて比較文学がとる多様な形態について論じることにしたい。
講演はフランス語で行われますが、日本語通訳が付きます。比較文学ひいては世界文学に関心のある方に広く聴きに来ていただきたいと願っています。
(司会:堀内正規・早稲田大学文学学術院教授、日本語通訳:三浦信孝・中央大学名誉教授)
開催概要
- 日時:2025年10月4日(土)16:00~19:00
- 場所:早稲田大学戸山キャンパス36号館581教室
- 使用言語:フランス語(日本語通訳あり)
- 予約不要、参加費無料
- 主催:早稲田大学総合人文科学研究センター比較文学研究室部門 共催:早稲田大学高等研究所