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  • 【著作紹介】『もし諸子百家が「現代日本の平和」を議論したら―中国古代の思想家が示す安全保障と生存戦略』(文学学術院教授 柿沼陽平)

【著作紹介】『もし諸子百家が「現代日本の平和」を議論したら―中国古代の思想家が示す安全保障と生存戦略』(文学学術院教授 柿沼陽平)

【著作紹介】『もし諸子百家が「現代日本の平和」を議論したら―中国古代の思想家が示す安全保障と生存戦略』(文学学術院教授 柿沼陽平)
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Tue, 28 Jul 2026

東洋経済新報社、初版、刊行:2026/7/28、判型:四六判、 280ページ、ISBN 978-4-492-44493-1

米中対立、台湾有事、少子化、財政難。現代日本が抱える難題を、古代中国の賢人たちが「架空」徹底討議。歴史×時事の究極の思考実験。

孔子、孟子、荀子……といった名前を皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。諸子百家とは、春秋戦国時代に生きた思想家たちの総称です。彼らの思想はのちの東アジア各地に大きな影響を及ぼしました。春秋戦国時代はおおむね紀元前八~前三世紀の戦乱期で、当時の人びとは自らの短い一生を眺めながら「人間は有限の存在だ」と悟るとともに、「限られた人生を平穏にまっとうするにはどうしたらよいか」、「平和を維持できないか」、「人類は共存共栄できないか」、「どうやったら戦争を終わらせられるか」と思案しました。これらの問題を解決するために諸子百家が登場し、政治談義や哲学談義に華を咲かせました。一方、現代日本をとりまく国際情勢も平穏ではありません。となると、じつは諸子百家の考えはそのまま現代日本の問題にも当てはめられるのではないでしょうか。そこで本書では、①諸子百家と現代日本とをからませつつ、諸子百家の思想の要諦をわかりやすく皆さんに紹介し、②諸子百家の思想がほんらい戦争社会の中から生み出されたものであって、むずかしいだけの机上の空論ではないことをしめし、それによって、③現代日本にも通じる議論が二〇〇〇年前に展開されていたことを浮き彫りにしています。「私が司会をする会議の場で諸子百家が縦横無尽に発言する」という体裁をとっていますので、読みやすいと思います。

 

〈研究内容紹介〉

中国古代の歴史、とくに貨幣経済をめぐる日常風景の復元に取り組んでいます。中国古代といえば、漫画『キングダム』『項羽と劉邦』『三国志』の英雄を思い浮かべる方も多いと思いますが、では彼らの月収はいくらで、毎日どのような生活を送っていたのでしょうか。私はそうした卑俗な世界の実態を明らかにしたいと考えています。その一環として、これまで一般向けに『古代中国の24時間―秦漢時代の衣食住から性愛まで―』(中央公論新社)や『古代中国の裏社会―伝説の任俠と路地裏の物語―』(平凡社)を刊行してきました。

 

早稲田大学文学学術院教授
柿沼 陽平(かきぬま ようへい)

1980年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。 University of Birminghamに留学。早稲田大学大学院文学研究科に進学し、2009年に博士(文学)学位取得。中国古代史・経済史・貨幣史に関する論文を多数発表。2006年3月に小野梓記念学術賞、2016年3月に櫻井徳太郎賞大賞、2017年3月に冲永荘一学術文化奨励賞を受賞。著書に『古代中国の24時間』『中国古代の貨幣 お金をめぐる人びとと暮らし』等。日本学術振興会特別研究員DC1、PD、中国社会科学院歴史研究所訪問学者、早稲田大学文学学術院助教、日本秦漢史学会理事、帝京大学文学部専任講師、同准教授等を経て、2021年より現職。2025年度には北京大学人文社会科学研究所訪問学者、Harvard Yenching Institute Visiting Scholar。
長江流域文化研究所所長、帝京大学客員教授、中国出土資料学会理事、中国中古史青年学者聯誼会理事、日本秦漢史学会監事、三国志学会評議員、日本ASEAN産業経済交流協会理事、東方学会学術委員等も務める。

(2026年7月作成)