オックスフォード大学コーパス・クリスティ・カレッジ
ジャス・エルスナー教授講演会
University of Oxford, Corpus Christi College
A Lecture by Professor Jaś Elsner
西洋美術におけるカーテンの表象——秘匿と顕示 古代から近代まで
Curtains and the Art of the European Tradition: Concealment and Revelation
この講演では、「覆い」、とりわけ「カーテン」の文化を深く探求し、それがヨーロッパ美術伝統における視覚文化の本質的な要素であることを明らかにする。現代の美術館とは異なり、古代から少なくとも18世紀に至るまで、美術作品──とりわけ聖なる美術作品のみならず、世俗的な場面における肖像画やその他の絵画も──は通常覆いで隠され、儀礼化された展示や啓示の特別な機会にのみ公開されていた。こうした事実に関する証拠はこれまで十分に収集されておらず、西洋美術の機能や鑑賞のあり方にとっての意味合いも十分に理解されてきたとは言えない。
興味深いことに日本の南蛮屏風に描かれたキリスト教聖像もカーテンをともなっている。おそらく16後半世紀から17世紀初頭にかけのキリスト教宣教期、実際にキリスト教聖像は西欧世界と同じく通常はカーテンで隠されていたと考えることができる。
なお、日本の仏教や神道においてもカーテンや幕の類は用いられており、それらとの比較も今後、重要なテーマとなっていくだろう。
開催概要
- 日時:9月30日(火)17:00~18:30
- 場所:早稲田大学戸山キャンパス36号館382教室
- 方法:対面
- 使用言語:英語(必要に応じて日本語も使用)
タイムテーブル
- 17:00-17:10 申請者(児嶋由枝・文学学術院教授)による講演者紹介
- 17:10-18:10 講演
- 18:10-18:20 質疑応答
主催:早稲田大学美術史学会
共催:総合人文科学研究センター「イメージ文化」部門