人間科学研究科 博士課程の金賀 駿さん(健康支援医工学研究室), 藤川希美さん(情報メディア教育研究室),叢 瑞晨さん(ネットワーク情報システム学研究室)は,同研究科 修士課程在籍時に履修したプロジェクト科目「データ連携・利活用による地域課題解決」にて,各自の異なる専門性を活かした地域課題解決のテーマを立案・発表し,最優秀賞を受賞したグループのメンバーでした。
その後もこの課題について,所沢市他からの協力も得ながら継続して取り組み,今回リハビリテーション・エンジニアリング誌(リハビリテーション工学協会)に,研究報告となる論文「障害者等用駐車場の利用状況把握システムおよびスマホアプリの試作と試運転」が掲載されました。
以下、受賞した3名からのコメントとなります。
金賀 駿さん
人間科学研究科のプロジェクト科目で藤川さん・叢さんとグループを組み,まちづくりの課題解決を目指したことが始まりでした。その後も,所沢市役所の方々や海外の学生との交流など様々な繋がりの機会を得ることができ,研究を継続することができました。本研究は,車いすユーザである父との外出時の経験から着想を得ました。今後も,誰もが住みやすいまちづくりを目指して,このような取り組みを続け発信していきたいです。
藤川希美さん
金賀くん,叢さんと共同で取り組んできたことを形として残すことができ,本当に嬉しく思います。お二人との活動を通して,それぞれの専門分野の良さを活かしたプロジェクトが世の中にどのようなインパクトが与えられるかを実感することができました。まさに「学際性」や「人間科学」に当てはまるかと思います。今回得られた経験を武器に,学際的な研究で世の中に貢献できる研究者を目指して頑張ります。
叢 瑞晨さん
金賀くん,藤川さんと共に地域課題の発見と解決策を提案し,人間科学の視点から非常に意義深い経験ができました。提案から実験検証,論文発表まで得た経験は,実践的な知識の応用や課題解決能力の向上につながったと感じています。また,異なる専門や立場の方々との交流を通じて,学際的な研究や共創の重要性を改めて実感しました。「人間科学」には本当に多くの可能性があると実感しています。
掲載論文はこちら:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/resja/39/4/39_185/_article/-char/ja/