9月5日(火)から9月6日(水)にかけて北京大学教授のLu Jiehua(陸傑華)先生をはじめ、南開大学、中国人民大学の教員5名と、北京大学博士研究員1名及び大学院生2名の計8名が本学所沢キャンパスを来訪されました。そして、高齢者分野に関する日中学術交流会を開催し、人間科学学術院の教職員や学生たちと交流を行いました。
来訪スケジュールは以下の通りです。
2023年9月5日(火):高齢者関連施設見学(所沢ロイヤル病院)
大学院生を中心とした日中学術交流会
2023年9月6日(水):高齢者分野における学際共創に向けた日中学術交流会
今回の日中学術交流会は、人間総合研究センター並びに孔子学院からの助成のもと、「高齢者分野における学際共創」をテーマに、人間総合研究センターの学際的な研究成果を広め、中国の大学や研究機関との国際共同研究に向けた交流を目的に実施しました。
5日午前は、所沢ロイヤル病院を訪問し、日本の様々な形態の介護施設や事業所を見学しました。午後からは、大学院生を中心とした研究発表を行い、様々な意見や質問が出されました。6日は、人間科学学術院の教職員と中国の研究者により、各専門領域からの高齢者分野に関する講演を行いました。質疑応答のセッションでは、闊達な意見交換がなされ、日中両国において共通の課題である少子高齢化社会への対応や、介護保険制度、高齢者の居住環境、高齢者の健康などについて議論がなされ、具体的な課題への解決に向けて新たな視座を提供する機会となりました。人間総合研究センターと中国の大学との知の共創及び二国間の学際的なアプローチの基盤形成を促進するために大きな一歩を踏み出したと言えます。来訪者の方々からは「日本の高齢者分野における体系化された知見や学際的な研究に触れることができ、とても有意義で充実した学術交流会であった」との声が聞かれました。