Graduate School of Human Sciences早稲田大学 大学院人間科学研究科

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障害者等用駐車区画・バリアフリートイレの利用状況把握システムに関する研究(人間科学研究科修士課程2年金賀駿さんら)が、2022年度ECOMO交通バリアフリー研究・活動助成事業に採択されました

人間科学研究修士課程2年金賀駿さん(村岡慶裕研究室)、博士後期課程1年藤川希美さん(森田裕介研究室)、同1年叢瑞晨さん(金群研究室)のチームが行っている、障害者等用駐車区画・バリアフリートイレの利用状況把握システムに関する研究が、2022年度ECOMO交通バリアフリー研究・活動助成事業に採択されました。

 

本研究は、金賀さんはリハビリテーション科学、藤川さんは教育工学、叢さんはネットワーク情報システム学と、もともとの専門が異なる3人が、2021年度・大学院プロジェクト科目「データ連携による地域課題解決(担当:藤本浩志教授、金群教授、巖淵守教授、扇原淳教授、畑中武非常勤講師(所沢市役所街づくり計画部次長))」でチームを組み、取り組んだ研究テーマが元になっています。

 

金賀さんのご親族が車いす生活をされていたことが今回の研究の発想の元になりました。例えば、外出時には車いす用の駐車場やトイレが必要となりますが、どこの施設もその数には限りがあり、利用できないケースが多々ありました。また、一般の方によるそれらの不適切な利用もあり、車いすユーザーは、外出時には常に車いす用の駐車場やトイレを利用できるのかという不安を抱えていることから、バリアフリー化や適正利用を促進させる取り組みが求められていました。

 

そこで、3人は駐車場やトイレの利用状況をスマートフォンで確認することが可能なシステムを考案しました。利用状況を把握することで事前に混雑を避けることができ、さらに予約が可能となれば、より円滑な利用につながります。また、このシステムは車いすユーザーだけでなく、高齢者や妊産婦等も対象であり、SDGsの目標3の「すべての人に健康と福祉を」と目標11の「住み続けられるまちづくりを」に貢献できると考えられます。

 

講義終了後も継続的に研究に取り組み、その過程で自治体職員や関連省庁との意見交換、国内・国際学会での研究発表及びシステムの開発を行っていました。この過程において、専門家から研究に関する様々な指摘・アドバイスを受け、研究はより現実的なものに近づいていました。

 

その内容が評価され、今回の助成事業採択が決定しました。システムの開発時には様々な電子部品を選定しながらデバイスを設計するため、多くの費用がかかります。今回の助成事業採択は、この問題を解決して開発を推進させる大きな後押しとなります。

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