当センターでは、多様なテーマについて既存の領域の枠組みを超えた研究を展開し、数多くの成果を挙げてきました。この度2014年度から人間科学学術院における構成員相互の学際的な研究交流の活性化を目指して、広く学術院外にも公開した形式で『人間科学研究交流会 – Current Topics in Human Sciences -』を当センターの主催事業として定期的に開催することにしました。 毎回、人間科学学術院に所属する若手の教員から、それぞれの研究領域が目指す方向や方法論等の魅力を紹介してもらい、近接研究領域あるいは一見離れたように思える研究領域の参加者達が、それぞれの関心事から意見交換を行う場となっています。このような機会を通じて学際的な特長を備えた人間科学学術院の研究者集団が、さらに広く深く交流を進めていけるきっかけの一つになればと願っています。多くの方々のご参加をお待ちしております。
回 | 開催日 | 専門分野 | 話題提供者 | 演題(仮) | 開催案内 | 報告 |
第84回 | 4月16日 | 分子進化、タンパク質工学 | 八木 創太 | 生命の起源の解明に向けてー古代タンパク質進化の再現(Towards understanding of the origin of life: reconstructing the evolution of ancient proteins) | 案内 | 報告 |
第85回 | 5月14日 | 食品科学、健康科学 | 矢野 敏史 | 食と健康の生命科学研究(Life Science Research for Food and Health) | 案内 | 報告 |
第86回 | 6月11日 | 認知科学 | 門田 圭祐 | 日本語話者の指示行動に指示対象の見えやすさが及ぼす影響(Effect of Referent Visibility on Japanese Demonstrative Choice) | 案内 | 報告 |
第87回 | 7月9日 | 認知科学、コミュニケーション研究 | 山本 敦 | 身体知は”言葉”にできるか?:演奏指導の相互行為分析(Rethinking the relation between physical skills and language: interaction analysis of piano lessons) | 案内 | 報告 |
第88回 | 10月8日 | 臨床心理学、心理情報学 | 町田 規憲 | 心配性の生活支障の持続的改善に向けた支援法の発展と課題(Development and limitation of treatment methods to sustain functional remission in high worrier) | 案内 | 報告 |
第89回 | 11月5日 | 認知心理学、司法・犯罪心理学 | 福島 由衣 | 目撃証言の心理学(The psychology of eyewitness testimony) | 案内 | 報告 |
第90回 | 12月10日 | 発達心理学、子ども学 | 韓 雪 | 幼児の食事場面に映し出される日本と中国の幼児教育(What Mealtime Reveals: Early Childhood Education in Japan and China) | 案内 | 報告 |
第91回 | 1月14日 | 教育心理学,インクルーシブ教育 | 高橋 麻衣子 | ICTを活用した読み書き学習支援(Learning support for reading and writing using ICT) | 案内 | 報告 |
2016年
回 | 開催日 | 研究領域 | 話題提供者 | タイトル |
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第17回 | 4月13日 | 地域・地球環境科学 | 福井 眞 | 持続可能なオイコス研究〜地球という変動するシステムの中での生き方を模索する人間科学〜 |
第18回 | 5月18日 | 人間行動・環境科学 | 佐藤 泰 | 「Activity Based Workplace 」 はなぜ成功しないのか-「働かせる場」から「働く場」ではまだ足りない |
第19回 | 6月15日 | 文化・社会環境科学 | 小山 俊士 | コンピュータは日本でどのように受け入れられたか―「新技術の登場と普及に関する科学史、技術史」 ― |
第20回 | 7月13日 | 健康・生命医科学 | 秋山 博紀 | 正しい神経配線までの道のり-神経細胞が周辺環境中の誘導因子を読み取る仕組み |
第21回 | 10月12日 | 健康福祉科学 | 呉 恩恵 | 孤立死などを防ぐために |
第22回 | 11月16日 | 臨床心理学 | 岡島 義 | Common diseaseとしての不眠症の意味:臨床研究の成果から |
第23回 | 12月14日 | 感性認知情報システム | 伊藤万利子 | けん玉熟練者はなぜ巧みなか:「わざ」を支える視覚的 スキル |
第24回 | 1月18日 | 教育コミュニケーション情報科学 | 長濱 澄 | 映像教材の高速提示効果研究~人間科学的アプローチによる学習のカスタマイズ化を目指して~ |
2017年
回 | 開催日 | 研究領域 | 話題提供者 | タイトル |
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第25回 | 4月12日 | 人間行動・環境科学 | 稲葉 直樹 | 断面空間における子どもの視点から見た空間計画 |
第26回 | 5月17日 | 文化・社会環境科学 | 岡井 宏文 | 「日本のムスリム社会の動態 と周辺社会:「多文化共生」再考」 |
第27回 | 6月14日 | 感性認知情報システム | 川島 一朔 | 迷走する思考を捉える-脳波と機械学習によるマインドワンダリングの推定- |
第28回 | 7月12日 | 健康福祉科学 | 高石 啓人 | スクールソーシャルワーカーの役割とは? |
第29回 | 10月11日 | 臨床心理学 | 輕部 雄輝 | 社会人生活への円滑な移行を支援するために-通過儀礼としての大学生の就職活動に着目して- |
第30回 | 11月8日 | 健康・生命医科学 | 大畑 佳久 | 脂質代謝及び抗酸化能に着目したタウリンのカロリー制限模倣効果に関する検証 |
第31回 | 中止 | |||
第32回 | 1月17日 | 地域・地球環境科学 | 佐野 雅規 | 温故知新:古気候学と歴史学・考古学の連携による環境史研究 |
2018年
回 | 開催日 | 研究領域 | 話題提供者 | タイトル |
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第33回 | 4月11日 | 認知心理学 | 神長 伸幸 | バーチャルリアリティ環境における対人コミュニケーションについての人間科学研究 |
第34回 | 5月16日 | 感性認知情報システム研究領域 | 田和辻 可昌 | 脳の構造的知識に基づく神経系における情報伝播の挙動推論-ヒト型エージェントの表情動作に対する否定的感情表出メカニズムの定性的記述- |
第35回 | 6月13日 | 文化人類学 | 齋藤 篤 | カザフ人の人生儀礼に関する文化人類学的研究 カザフスタン共和国アルマトゥ市の事例より |
第36回 | 7月11日 | 人間医工学 | 岡崎 俊太郎 | 『教育』に対する新しい人間科学的アプローチ-教師は本当に学生を『忖度』しているのか?― |
第37回 | 10月10日 | 教育社会学 | 中西 啓喜 | 学力調査から見る日本の教育社会調査の現状と課題―教育における“ビッグデータ”とは何か? |
第38回 | 11月7日 | 歴史学 | 小野 亮介 | スルタンベク・バフティヤール試論:テュルク系亡命者たちの多地域・多言語ネットワークの一端として |
第39回 | 12月5日 | 臨床心理学研究 領域 | 光山 裕生 | アレキシサイミアと感情の一般性と脳活動の関連について |
第40回 | 1月16日 | 教師教育・授業研究 | 中村 駿 | 授業において教師は何を見、読み解いているか? -教師の授業認知へのアプローチ- |
2019年
回 | 開催日 | 研究領域 | 話題提供者 | タイトル |
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第41回 | 5月15日 | 健康福祉政策、子どもの健康福祉学 | 宮本 雄司 | 近年の子どもの生活習慣の実態と課題 |
第42回 | 6月12日 | 考古学 | 都築由理子 | 近世江戸遺跡出土資料からみる人と漆の関係史 |
第43回 | 7月10日 | 認知科学、 相互行為分析 |
牧野 遼作 | 多様な人々、多様な相互行為の定性的研究 |
第44回 | 10月9日 | 社会文化心理学、認知科学 | 阿部 廣二 | いつなら飲んでも良い?「会話」と「飲むこと」の相互行為的調整 |
第45回 | 11月6日 | 情報システム学、ヒューマンコンピュータインタラクション | 多胡 輝 一 | 気づかなくても機械がわかる?‐データに潜む人に関わる潜在的要素へのアプローチ‐ |
第46回 | 12月4日 | 臨床心理学 | 富田 望 | 社交不安における自己注目と注意バイアスの統一的理解 |
第47回 | 1月22日 | 地域経済学、 農業経済学 |
呉 鳶 | 過疎地域における広域自治組織の形成と地域社会の再編 |
2020年
回 | 開催日 | 研究領域 | 話題提供者 | タイトル |
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第48回 | 10月7日 | 環境生理学 | 丸井 朱里 | 女性の健康を支える人間科学的体温研究 |
第49回 | 11月4日 | 発達心理学 | 青木 洋子 | 幼児期の「道具を使用して食べる」ことにおけるスプーンを持たない手の役割 |
第50回 | 12月9日 | コンピューターを使った外国語学習 | 西岡 裕美 | デジタル時代の教室外外国語学習 ICTを使って学習環境をデザインする |
第51回 | 1月20日 | IoT 活用、ビッグデータ解析 | 武 博 | 人間行動解析:草刈・車運転におけるモーションキャプチャ設備の活用 |
2020年4月~7 月は新型コロナウイルスによるイベント自粛のため中止。
2021年
回 | 開催日 | 研究領域 | 話題提供者 | タイトル |
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第52回 | 4月14日 | 都市数理工学 | 宗政 由桐 | データに潜む人間 / 都市の見えない動態 |
第53回 | 5月19日 | 実験心理学・生態、心理学・人間工学 | 友野 貴之 | 人はいかにして人と人の間を通り抜けられると判断しどのように通り抜ける のか? |
第54回 | 6月16日 | 発達臨床心理学 | 上村 碧 | セルフ・コントロールの基盤となる言語行動の実験的分析 |
第55回 | 7月14日 | 社会学(社会意識論、階級・階層論) | コン アラン | 世代間職業 移動 が生活満足度に及ぼす影響 |
第56回 | 10月13日 | 認知科学 | 布山 美慕 | 解釈多様性を考慮した文章理解の認知 |
第57回 | 11月10日 | 動物心理学 | 蓜島 旭 | マウスにおける検索誘導性忘却 |
第58回 | 12月 8日 | 進化生物学 | 古川 龍太郎 | 進化系統樹と祖先タンパク質の解析から迫る生命の歴史 |
第59回 | 1月19日 | 発達臨床心理学 | 岩崎 美奈子 | アタッチメントの安心性が親子に与える影響について |
2022年
回 | 開催日 | 研究領域 | 話題提供者 | タイトル |
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第60回 | 4月13日 | 文化人類学 | 橋爪 太作 | フタバガキが倒れるとき:メラネシア社会・文化人類学における植物のメタファーを現代ソロモン諸島の森林伐採現場から検討する |
第61回 | 5月18日 | 感性認知情報システム | 川崎 弥生 | Crossmodalcorrespondence between visual information and tasteperception of bitter foods and drinks(苦い食べ物と飲み物における視覚と味覚のクロスモーダルな対応関係) |
第62回 | 6月15日 | 臨床心理学・ 医療人類学 | 金 智慧 | 高等教育機関における性的マイノリティ当事者学生の困難と対処 |
第63回 | 7月13日 | 環境心理学・ 建築計画学 ・ 都市計画学 | 堀越 まい | 人々の支え合いを実現するための環境と行動とは?:福祉施設の多機能化により、様々な人が訪れ参画するマルチパブリックな場づくりに向けて |
第64回 | 10月12日 | HAI(Human Agent Interaction) 会話分析 |
楊 潔 | 人同士の対話の分析から対話システム開発へ —会話分析と情報科学の融合— |
第65回 | 11月9日 | 臨床心理学 スポーツ心理学 | 井上 和哉 | 心理的非柔軟性と社会的要因が野球の送球イップスに及ぼす影響 |
第66回 | 12月14日 | 社会学(家族・セクシュアリティジェンダー) | 志田 哲之 | 日本の性的少数者は今どこにいるのか−過去から現在にかけての概観 |
第67回 | 1月18日 | 基礎老化学 | 近藤 嘉高 | 健康長寿に最適な栄養バランスの探索 |
2023年
回 | 開催日 | 研究領域 | 話題提供者 | タイトル |
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第68回 | 4月12日 | 認知神経科学 | 平山 健人 | 使う手の選択に影響を及ぼす神経活動変調法の紹介 |
第69回 | 5月17日 | 司法・犯罪心理学 | 西中 宏吏 | 国内外のサイコパス研究の動向と発展 |
第70回 | 6月14日 | 芸術・表象文化 文学 | 佐藤 園子 | エコポエティックとは何か? ―フランス語圏文学における自然の感応と表象― |
第71回 | 7月12日 | 感性認知情報システム | 村野 良太 | 靴の不適切な着用が歩行姿勢に与える影響 |
第72回 | 10月11日 | 臨床心理学、医療心理学、行動医学、精神腫瘍学 | 畑 琴音 | がん経験者の落ち込みや不安に対する心理支援の実際と発展性 |
第73回 | 11月8日 | 景観生態学、両生類・爬虫類学 | 内藤 梨沙 | 狭山丘陵の谷津田とその周辺のため池に生息するのカエル類の生態 |
第74回 | 12月6日 | 福祉工学 | 南口 拓巳 | 触覚提示技術と視覚障害の支援 |
第75回 | 1月17日 | 地域研究 | 石橋 弘之 | 自己探求と社会実践の現場学ー所沢・狭山丘陵・武蔵野台地のフィールドから |
2024年度
回 | 開催日 | 研究領域 | 話題提供者 | タイトル |
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第76回 | 4月10日 | 文化人類学、地域研究(トンガ) | 北原 卓也 | トンガ王国における中国系移民の現況 |
第77回 | 5月15日 | 高齢者福祉 | 海老澤 圭視 | 認知症の行動・心理症状へのアプローチに関する研究の国際動向 |
第78回 | 6月12日 | 芸術・表象文化 文学認知神経科学、認知科学 | 栗原 勇人 | 社会的インタラクションを支える神経基盤の探求: 個体間脳オシレーションの同期性に着目して |
第79回 | 7月10日 | 建築音響学、環境心理学 | 松尾 綾子 | 演奏者の練習過程における室内音響効果の活用に向けた研究 |
第80回 | 10月9日 | カウンセリング心理学 | 高橋 恵理子 | 若年日本人女性のボディイメージとウェルビーイング |
第81回 | 11月8日 | 聴覚音声学 | 梁 辰 | 性別・年代による話速の違い |
第82回 | 12月4日 | 移民研究 | 国吉 瑞穂 | 岩手県海外移住史 |
第83回 | 1月15日 | 西洋哲学、倫理学 | 中村 涼 | 人ならざる生き物たちに関する人間の義務-哲学的な人間科学の観点から- |