Advanced Research Center for Human Sciences早稲田大学 人間総合研究センター

その他

ライフステージに応じた健康増進に関する健康・生命医科学的研究

f_suzukishuji

研究代表者
鈴木 秀次
SUZUKI Shuji
人間科学部教授

教員情報

本プロジェクトの概要と目的

本研究は、健康福祉科学科の教員がそれぞれの専門の立場からライフステージに応じた健康増進に関する健康・生命医科学的研究を行う。

  1. 中高年における初動負荷トレーニングの効用とその生理学的役割

    初動負荷トレーニングは、身体にかかる負担が少なく、中高年者が取り組む健康増進のためのトレーニングとして期待されている。本研究では、中高年者を対象として初動負荷トレーニングと従来の筋力トレーニングをそれぞれ別々に2カ月実施した時の筋力、柔軟性、バランス、敏捷性、巧緻性等の身体運動機能を比較検討する。また、各ライフステージに応じたトレーニングについて詳細に検討する。

  2. 骨格筋機能とライフステージとの関連

    ニワトリ初期胚の体節や筋の筋前駆細胞や成体の筋衛星細胞等の培養系を用いて、発生、分化、再生、形態形成等の骨格筋機能について成長因子等の液性因子による制御機構とライフステージに重点を置きながら検討する。

  3. 消化管機能とライフステージとの関連

    ラットを用いて消化管平滑筋の運動性および組織構築をしらべる。さらに消化管運動とライフステージごとおよび運動トレーニングとの関連について検討する。

  4. ドーピング薬物および香辛料摂取による免疫・内分泌応答とライフステージとの関連

    幼齢期・成熟期・高齢期の各雄性ラットにβ2-アゴニスト、キャプサイシン、ジヒドロキャプサイシンを頸背部皮下より投与することによって総白血球、リンパ球、単球、好中球、好塩基、好酸球の各カウント数、各種血漿中サイトカインおよびコルチステロンの各濃度がどのように変化するかをしらべる。また、ドーピング薬物・香辛料摂取による免疫・内分泌応答とライフステージとの関連について検討する。

  5. 脳およびホルモンによる生殖機能制御とライフステージとの関連

    健康な生活に必要である正常な生体機能の維持には至適なホルモン環境が必要である。本研究では生殖機能に及ぼす植物エストロゲンの影響を明らかにするため、ライフステージの異なる実験動物を用いて検討する。

  6. 都市型住民の健康増進を意図した包括的ライフスタイルプログラムの開発

    行動科学の立場からとくに都市型住民を対象に地域、職域、そして個人レベルに至るまでの各ライフステージにおける生活習慣の改善を目的としたプログラム開発について総合的に検討する。

  7. 体温調節の変動要因とライフステージとの関連

    体温概日リズム、性ホルモン、絶食等による体温調節の変動の機序とライフステージとの関連について検討する。併せて人間の温度感覚、温熱的快適感の解析を冷え性をモデルに検討する。

  8. 健康増進にかかわる保管代替医療とライフステージとの関連

    健康増進法の一つとして注目されているヨーガ・気功・瞑想などの各種保管代替医療を対象として、脳波や心拍変動の解析と治療者および利用者の語り(ナラティブ分析)を併用することによってその治癒機転をライフステージとの関連で検討する。

  9. 運動やトレーニングによる免疫機能および活性酸素の代謝の変動とライフステージとの関連

    運動やトレーニングによる免疫機能および活性酸素の代謝の変動を解析・評価し、全で有効な運動処方の在り方と評価指標を検討する。さらに高齢者やスポーツ選手などの健康管理にかかわる評価指標の開発や運動・栄養による予防医学的な介入研究を行い、それらの効果・妥当性について検討する。

研究結果報告書はこちらから

プロジェクト期間

2007年4月~2010年3月

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