• ニュース
  • 高齢者ケア人材教育・確保の未来を考える:日本とスウェーデンの国際比較を通して

高齢者ケア人材教育・確保の未来を考える:日本とスウェーデンの国際比較を通して

高齢者ケア人材教育・確保の未来を考える:日本とスウェーデンの国際比較を通して
Posted
Thu, 09 Apr 2026

開催概要

2026年4月8日(水)10:30〜11:20、早稲田大学の研究者と スウェーデン・エステルイェートランド県訪問団による意見交換会が開催されました。
早稲田大学からは、加瀬弘子名誉教授、佐野友紀教授、松原由美教授、スウェーデン・エステルイェートランド県からは県知事、リンシェーピング市長、Jenney Ljung氏が参加しました。
テーマは「高齢者ケアシステムと人材育成」で、制度設計・教育・国際比較の観点から約50分にわたり議論が行われました。

議論の概要

会議では、スウェーデンと日本の高齢者ケア制度を比較しながら、人材教育を含む育成や外国人労働者の受け入れ、地域ケアのあり方について幅広く意見が交わされました。
スウェーデン側からは、自治体が高齢者ケアを直接担う体制へ移行したことで、教育の体系化や現場での学習機会の充実が進んだ事例が紹介されました。
外国にルーツを持つ職員への語学支援や資格取得のサポートも、こうした制度的な基盤があって初めて実現しているとのことです。
日本側からは、外国人ケア労働者が言語習得・資格取得・経済的負担という三重の困難に直面している現状が共有され、個々の施設による対応には限界があり、国として教育・支援の枠組みを整えることの必要性が指摘されました。
また、ケアの意義そのものについても議論が及び、効率性だけでなく「生活の質」や「社会とのつながり」を軸に据えることの重要性が双方で確認されました。
スウェーデンにおける外出支援や地域参加の実践が紹介されたほか、回想療法・音楽療法・ロボット活用など、多様なアプローチについても情報共有が行われました。
議論を通じて、高齢者ケアの充実には、制度・教育・価値観を切り離して考えるのではなく、一体的に再設計していくことが求められるという認識が共有されました。
今後とも良い関係を築きながら、共同研究を探ってゆくということで合意しました。