神宮球場で早慶戦の試合開始前から盛り上がる学生たち。残念ながら在学中に東京六大学野球で優勝したのは、この時だけだった。

第一文学部のクラス掲示板から当時の学生生活が伺える。

文学部のキャンパスで級友を写す。当時は、ほとんどの男子学生が長髪だった。

校舎の壁は装飾のようにビラで埋め尽くされていた。

特に用もないのに本部キャンパスにもよく通った。

教科書を販売する書店、アルバイトの斡旋、角帽の肖像写真が飾られた写真館。キャンパスの周囲は学生街らしい風情に満ちていた。路上の靴磨き職人を見掛けることはなくなった。

西武新宿線の高田馬場駅から大学に向かう。地下鉄代を節約するため、いつも歩いていた。

講義の合間、思い思いに時間を過ごす学生たち。

通称「国連ビル」は文学部キャンパスのシンボルだった。著名な建築家、村野藤吾の作品であることは後に知った。

コンクリートの直線で構成されたデザインが印象的だった文学部キャンパス。

地方の男子校出身者にとって、東京の学生は全てが眩しかった。

たまには図書館で真面目に勉学に励んだこともあった。

キャンパスの至るところに立て看板が溢れていた。

食堂のメニューが当時の物価を物語る。早稲田ランチはたまにしか口にできなかった。

時には神田川を越えて、都電荒川線の学習院下停留場や雑司ヶ谷鬼子母神堂まで出掛けた。

ロッキード事件に抗議するデモ行進を永田町まで追い掛ける。

休講になれば喫茶店で長時間粘り、友人と無駄話に興じた。

文学部キャンパスのスロープを校舎2階から見下ろす。

大学を象徴する建造物といえば大隈講堂。キャンパスのどこからでも時計塔を望むことができた。

就職ガイダンスに出席して、将来に想いをはせる。

大隈庭園の芝生で寛ぐ学生たち。