Waseda University History Museum早稲田大学 歴史館

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2022年度新収資料展「ご寄贈ありがとう展」出展資料および解説

早稲田大学歴史館では、早稲田大学の歴史にかかわるさまざまな資料を数多く収集しております。 それらの資料の大半は、校友のみなさま、そして大学に関わられたみなさまからの寄贈資料です。ご寄贈いただいた資料は、整理・調査の上、 大学史の資料として末永く大切に保存・活用させていただいております。

2021年度には、26名(機関を含む)の方々から670点(寄贈620点、移管50点)の資料をご寄贈・ご移管いただきました。 スペースの関係上、その全てを展示することはできませんが、 ご寄贈いただいた資料をできる限りご紹介するべく、新収資料展を開催する運びとなりました。

今回の展示にあたり、貴重な資料をご寄贈いただきましたみなさまに、あらためて感謝を申し上げます。

解説および資料について

資料の解説は、開催日時点での調査結果をもとに展示キャプションとして作成された情報です。今後の調査の進展により、情報が修正される場合もあります。

資料は整理および補修等の措置を行った後、文化資源データベースに掲載します。文化資源データベース掲載の収蔵資料の閲覧等については、利用案内をご参照ください。

主な出展資料

1954年秋優勝記念サインボール

1954年秋 早稲田大学野球部

1954年秋優勝記念サインボール

1954年秋優勝記念サインボール

優勝時の選手の名前がサインされています。

野球部監督石井連藏に宛てた色紙

1954年秋 飛田穂州(飛田忠順)

野球部監督石井連藏に宛てた色紙

野球部監督石井連藏に宛てた色紙

飛田穂州は野球部初代監督(1919〜1925年)。 退任後も新聞記者として「一球入魂」という自らの主 張を選手らに説き、特に早慶戦の前はその歴史や心構えを述べ、決戦の重みを伝えました。時の監督石井連藏にあてたこの色紙には、飛田の興奮があらわれています。

昭和40年度 第一法学部時間割表

1965年4月 第一法学部

昭和40年度 第一法学部時間割表

昭和40年度 第一法学部時間割表

教室や食堂で時間割表を広げながら、ペンを片手に受講科目の選択に迷い、悩む学生の姿は、4月の風物詩でした。

第一法学部学友会配布文書

1966年5月 第一法学部学友会常任委員会

第一法学部学友会配布文書

第一法学部学友会配布文書

早大闘争時代の印刷物。法学部では、クラスでの話し合いの開催が促される一方、自主勉強会への参加も呼びかけられていました。

早稲田大学韓国文化研究会機関紙『高麗』

1964年〜79年 早稲田大学韓国文化研究会

早稲田大学韓国文化研究会機関紙『高麗』

早稲田大学韓国文化研究会機関紙『高麗』

創刊号は 1961 年新春、それからおよそ20年に発行された第 17・18 合併号には、「在日民族民主運動におけるひたむきな学生の斗いの歴史として後世に残るものであろう」と記されています。

文学研究科日本史学近代史専攻ゼミ刊行物『あろう』

1969年6月 文学研究科日本史学近代史専攻ゼミ大学院生

文学研究科日本史学近代史専攻ゼミ刊行物『あろう』

文学研究科日本史学近代史専攻ゼミ刊行物『あろう』

1968年度末に提出された読書感想文を集めた冊子です。執筆者の一人は、「大学紛争、沖縄問題、七十年安保と問題が山積みしている歴史の転換期に於いて歴史学は一体何を為しうるのかという問いがいつも念頭 を離れず」と記しています。冊子は、社会への問題意識、自らの歴史観などを表現する場でもありました。 1969年度の大学院ゼミ生は15人でした。

早稲田大学出版部発行ノート 地理・歴史、英語

早稲田大学出版部

それぞれの表紙には、早稲田大学の校章が付いています。地理・歴史ノートは、罫紙と方眼紙の組みあわさった見開きの頁構成になっているところに特徴がみられます。

野球部応援 紙製メガホン

2001年4月

野球部応援 紙製メガホン

野球部応援 紙製メガホン

早稲田大学野球部が六大学野球通算1,000勝を達成した試合の、応援席で使用したメガホン。内側に「1000勝メガホン 2001.4.29」と記入されています。思わず握りしめ、手を叩いていた熱量が伝わってきます。

図書館開館時間拡大を知らせる文書

2007年4月 早稲田大学図書館

図書館開館時間拡大を知らせる文書

図書館開館時間拡大を知らせる文書

2007年4月、中央図書館は利用者の要望に応え、平日の開館時間を夜10時までに延長しました。 日曜日の開館日数も5日増加して、年間約35日となりました。

東日本大震災被災地出身学生の安否の確認状況

2011年4月

東日本大震災被災地出身学生の安否の確認状況

東日本大震災被災地出身学生の安否の確認状況

地震発生の翌日から、被災状況の確認、被災地出身学 生の安否確認に教職員が奔走。4月7日には 98%の学生の無事を確認できました。

職業能力申告手帳 厚生省発行

1939年5月30日

1939年1月、個人の能力や職業を国が把握し必要に応じて労務動員する目的のために、国民職業能力申告令が制定されました。 この手帳は、申告を済ませた証です。同年7月に国民徴用令が施行されると、この手帳は国家による労務管理に役立てられ、変更がある都度、書き加えられました。

井深大揮毫色紙

1969年12月 井深大

井深大揮毫色紙

井深大揮毫色紙

井深大は1933年理工学部電気工学科を卒業し、後にソニー株式会社の創業者となります。国際会議場の1階には井深大記念ホールがあります。

菊池晩香画水墨山水図

菊池晩香

菊池晩香画水墨山水図

菊池晩香画水墨山水図

菊池晩香(通称三九郎、1859〜1923)は1892年東京専門学校英語政治科卒業。 漢学の造詣に深く、早稲田でも講義をおこないました。

高田早苗揮毫書

高田早苗

高田早苗揮毫書

高田早苗揮毫書

高田早苗揮毫書

高田早苗揮毫書

2020年度に続き、高田家から寄贈された高田早苗揮毫の書です。

高田早苗揮毫書

大野芳麿 旧蔵

高田早苗揮毫書

高田早苗揮毫書

寄贈者の祖父大野芳麿は 1907年に高等師範学部英語科を卒業しました。卒業後、郷里の長崎で中学校の教員となりますが、再度上京。東京帝国大学文科で学び、卒業後、再び中学校の教員となります。 横須賀、佐世保等に赴任し、最後は甲府中学校の校長職を務めました。この書は、教員となった卒業生を大いに励ましたことでしょう。

大山郁夫揮毫書

1952年7月26日 大山郁夫

大山郁夫揮毫書

大山郁夫揮毫書

大山郁夫(1880〜1955)は1905年に政治経済学部を卒業後、社会運動家、政治家となり、早稲田で教鞭もとりました。

1952年7月、北海道茶志内炭鉱を訪れた大山は乞われて筆をふるいました。書は永く炭鉱組合事務所に掛けられていましたが、1967 年の閉山とともに下ろされ、寄贈者の父の手元に渡り、家で大切に守られてきました。

陣内多三発信 陣内宜男宛書簡

1931年3月28日 陣内多三

陣内多三発信 陣内宜男宛書簡

陣内多三発信 陣内宜男宛書簡

のちに教育学部教授となった陣内宜男は、1931年3月に文学部を卒業しました。遠く長崎に住む父は「大学出身としての子を持つ親の心は感慨無量」と息子の卒業を心から喜んでいます。卒業は、本人のみならず家族にとっても栄誉なことでした。

「父から子への手紙 歴史館寄贈資料にみる学費負担者のオピニオン」

竹内好発信 陣内宜男宛書簡

〔1943年〕8月11日 竹内好

竹内好発信陣内宜男宛書簡

竹内好発信 陣内宜男宛書簡

竹内好(1910〜1977)は中国文学者。この書簡では中国文学研究会の解散について触れています。従軍中の陣内を案じ、必要な本があれば送ろうという心遣いも記されていて、親しい関係にあったことがわかり ます。

早稲田高等女学講義テキスト、早稲田高等女学受講払込票と受講者証

1928年9月29日 須田キヨ 旧蔵

早稲田高等女学受講払込票・受講者証・早稲田高等女学講義テキスト

早稲田高等女学講義テキスト、早稲田高等女学受講払込票と受講者証

寄贈者の祖母の遺品にあったものです。受講費を払うとテキストが届きます。法律や文学、理科、家政など幅広い分野の講義が毎号収められていて、自学自習します。どんな思いでこのページをめくったのでしょうか。

右上の受講者証があれば、図書館も利用できます。とはいえ、当時、女性が群馬県から早稲田へ来ることは決して容易いことではなかったでしょう。

卒業論文〔新制1回第一文学部卒業論文〕

1951年1月 秋永一枝

秋永一枝「清少納言について」

秋永一枝卒業論文

秋永一枝は東邦女子理学専門学校を卒業後、1949年に第一文学部国文学専修に編入学しました。 大学院を経て、1962年より1999 年まで早稲田大学で研究と教育に従事。本学の女性教員の草分け的存在 で、はじめての産休制度利用者でもありました。

卒業アルバム 1930年 専門部商科

1930年 小田泰市 旧蔵

卒業アルバム 1930 年 専門部商科

卒業アルバム 1930年 専門部商科

小田泰市は1978年3月まで商学部で人文地理学を教えていました。ご家族の手で大切に残されてきたアルバムです。

卒業アルバム 1931年 政治経済学部

1931年 山口志朗 旧蔵

卒業アルバム 1931 年 政治経済学部

卒業アルバム 1931年 政治経済学部

山口志朗は1962年に政治経済学部を卒業。親子三代にわたる早稲田一家ですが、この年度の卒業生は家族にはいません。おそらく、旧蔵者が誰かから預かったものではないか、 とのことです。

1936年理工学部電気工学科卒業 記念アルバム〔私家版〕

1936年 赤座三郎 旧蔵

1936年理工学部電気工学科卒業 記念アルバム〔私家版〕

1936年理工学部電気工学科卒業 記念アルバム〔私家版〕

旧蔵者本人の手によって作成されたアルバムです。随所に学生時代の研究や楽しみを映す工夫がなされています。

卒業アルバム 1927年 専門部法律科

1927年 高久正十 旧蔵

卒業アルバム 1927年 専門部法律科

卒業アルバム 1927年 専門部法律科

旧蔵者は若くして亡くなりましたが、このアルバムはめい子さんの手元に大切に残されていたそうです。親類の方から届けられました。

卒業アルバム 1930年 法学部

1930年 高久正十 旧蔵

卒業アルバム 1930年 法学部

卒業アルバム 1930年 法学部

旧蔵者は若くして亡くなりましたが、このアルバムはめい子さんの手元に大切に残されていたそうです。親類の方から届けられました。

2021年度受入資料

2021年度受入資料一覧パネル

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