基本情報
- 会期
2024年5月13日(月)~7月15日(月・祝)※5月15日(水)と22日(水)は開館、8月3日(土)、8月4日(日) - 時間
10:00~17:00 - 休館日
開館日程はこちら - 会場
會津八一記念博物館 1階 近代美術展示室 - 入館料
無料 - 展示リスト
概要
本展で紹介するのは、木村利三郎(1924-2014)が1970年代初期に版画で制作した世界の都市シリーズです。ショアウッド・カンパニーとの契約に基づいて制作された本作品群は、世界の代表的な20都市を実際に見ることなく描いたもので、誰もが抱くイメージを基にしつつ、木村独自の造形手法によって新しい都市像が展開しています。色彩豊かな幾何学的・装飾的図形と各都市を代表するモニュメントや景観が組み合わされており、どの都市が描かれているか想像しながら見るのも面白いでしょう。また、こうした都市のイメージが版画だけでなく油彩画においても制作されている点は興味深く、今回モティーフや構図が共通する版画と油彩画を一緒に展示しました。
当館2階グランド ギャラリーで開催中の企画展「ニューヨークを舞台にした日本人アーティストたち―木村利三郎作《メトロポリス》を中心に」では、《メトロポリス》をはじめとした木村の都市を題材に描いた作品を多数紹介しています。本展とあわせて、木村が生涯をかけて創造した都市の豊かなイメージに理解を深めていただけましたら幸いです。
展示作品(一部紹介)

木村利三郎《Bangkok(バンコク)》1970年代初期、スクリーンプリント・紙

木村利三郎《Paris(パリ)》1970年代初期、スクリーンプリント・紙