場所: 小野記念講堂 撮影: 2015/10/24

老若男女、さまざまな方が入場されました。

禅画の魅力についてのお話がありました。

シンポジウムの趣旨説明がありました。

鍛錬された線で素晴らしい禅画の作品です。
「禅画」とはおもに近世禅僧が描いた絵画という意味で使われています。なかでも、白隠慧鶴(1685~1768)と仙厓義梵(1750~1837)が描いた禅画はその画題の多さ、残された数の多さでもとび抜けています。近年白隠の大きな展覧会もあり、禅画への関心は広がりをみせているようです。
このシンポジウムでは二禅師の描いた禅画の共通点や違い、それぞれの特質や魅力を三人の近世絵画史の研究者の方が報告されました。我国有数の白隠コレクションを所蔵する永青文庫に勤務される三宅秀和氏に白隠について、仙厓のコレクションでも知られる出光美術館に勤務される八波浩一氏に仙厓を、江戸時代の宗教美術を「素朴」という概念をキーワードに積極的に再評価している矢島新氏に白隠と仙厓二禅師について、語っていただきました。
禅画の見方、良さを初めての方にも親しんでいただきたいという趣旨のシンポジウムでした。関連展示もありますので、この機会にぜひ禅画の世界を覗いてみるのはいかがでしょうか。(さ)
関連展示「白隠・遂翁・東嶺」
会期:2015年10月1日(木)~11月21日(土)
開館:10:00~17:00(入館は16:30まで)
場所:早稲田大学會津八一記念博物館1階 富岡重憲コレクション展示室
入場無料