10月5日から7日にかけて、中学部1年生は宿泊研修で奈良を訪れました。1日目は、法隆寺・中宮寺・唐招提寺・薬師寺を見学し、夜は薬師寺の方から法話を聞きました。2日目は、班別研修として、グループごとに事前に調査して決めたコースに出発し、奈良市内、桜井、飛鳥などの地を訪れました。3日目は東大寺・興福寺を見学しました。4月のオリエンテーション合宿に続く宿泊研修でしたが、今回は自分たちの手でコースを作りあげ、奈良の歴史や文化に思いを巡らす機会となったようです。
- （以下、生徒からの感想）
- 私たち1年生は、10月5日から7日まで奈良研修に行ってきました。1日目で印象に残っているのは、薬師寺のお坊さんによる法話です。薬師寺のことだけでなく、生き方なども話してくださいました。とても面白く、本当に60分があっという間に感じられました。2日目の班別自主研修で、私たちの班は長谷寺に行きました。どうしても仏像と聞けば黒光りしているものを想像してしまう私にとって、十一面観音の金色の輝きに深く感動しました。3日目のガイドさんによる東大寺の案内では、詳しくて面白い解説に引き込まれました。3日間を通して、歴史を身近なものに感じられるようになり、友達同士の親睦も深まったと思います。
（1年）長田 - 私は今回の奈良研修で、伝統を受け継ぐことの大切さを学びました。奈良の寺は一度焼失してなくなってしまったものが多いと聞きました。その中で、何年もの間全く再建できなかったものもあったといいます。しかし、薬師寺などのように、困難の中でも寺を再建しようと努力してきた人たちがいたということを薬師寺のお坊さんから聞きました。今ではそういうケースは少ないと思いますが、なくなってから何百年もたって再建された寺があったと聞くと、仏教がどれだけ大切に信仰されているかが分かります。再建するために努力した人たちがいたからこそ、私たちは今、寺を廻ることができるのです。こういうことを知ると、寺にいたずらをする人も確実に少なくなるだろうと思います。今回の研修では、今と未来の自分にとって役に立つことを学ぶことができました。
（1年）直井 - 私は奈良研修の2日目（班別自主研修）に、色々な建造物を見学に行きました。まずは元興寺です。昔は設計図がなかったため、元興寺ではまず本物の10分の1の大きさの模型を作り、それからその模型を10倍の大きさにして、お寺を建てたそうです。また、元興寺には日本で初めて焼かれた瓦があるそうです。それまで私は、お寺を建てるときの設計図をどのようにして作っていたかという点までは考えたこともなかったので、模型を作っていたということには驚かされました。次に、奈良国立博物館に行きました。ここには仏像の作り方などが展示されていました。それまで、色々なお寺に置いてあった仏像などを何気なく見ていましたが、普段は知ることのできない仏像の作り方を知ることで、どのように仏像が作られていたのかという別の観点から仏像を見ることができ、良かったと思います。今回の奈良研修ではいろいろな歴史的な所へ行き、奈良はとても素晴らしいところだと知ったので、そのことを他の人にも伝え、奈良にある歴史的なものを守っていくことが必要だと思いました。
（1年）手束 - 今回の奈良研修では仏教に関係のある場所を訪れ、仏教に関係ある方のお話を聞かせていただきました。仏教では、現世の苦しみから救ってくれるという教えが多かったように思います。しかし、いくら仏様に救いを求めても、自分が努力しなければその願いをかなえることはできないということも法話の中で教わりました。そして仏様に祈る前に、私たちがやらなければならないことは、身近な人、関係する人への感謝、この世のマナーを守ること、そして日々努力することだと私は思いました。以上のことができるよう、日々努力していきたいです。
（1年）林田
