Waseda University Junior High School早稲田大学 高等学院 中学部

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中学3年 校外活動(西早稲田キャンパスツアー・下町研修)報告

中学3年生は、9月27日(火)に西早稲田キャンパスでキャンパスツアーを行い、28日(水)に下町で班別研修を行いました。以下、生徒の感想です。

※写真は全てキャンパスツアーのものです。

<西早稲田キャンパスツアー>

僕は、キャンパスツアーを通して、大学の面白さを認識し、将来この西早稲田キャンパスでたくさんのことを学びたいと思った。中学校に入学するときには、理系の分野に興味があって、特に理科を勉強して得意にしていきたいと思っていた。キャンパスツアーではいろいろ説明を受けたが、特に実験をする場所が印象に残った。中学校などで使うものとは違う、本格的で格好いい実験器具を使っていた。例えば実際の授業では、PCR検査をする授業があると聞いてとても興味が湧いた。面白いことやためになることがたくさん学べると思うので楽しみだ。もうひとつ印象に残ったのが、レポートの提出についてだ。提出期限が、しっかり決まっていて厳しいと知った。内容や量がとても難しく、多そうだったのでとても驚いた。今の自分は提出期限を過ぎることがあるので、このままでは大学では通用しないと思った。中学や高校から宿題をしっかり提出する癖をつけたい。今回は中学校に入学するときからの夢だった、自由に理科を研究できる場所が見られてわくわくした。キャンパスを見て、自分の将来について考えるきっかけになってとても良かった。大学生になったら、この素晴らしいキャンパスで楽しい生活が送れるようになりたい。

(3年・大坂)

今回の早稲田大学の理工キャンパス見学は自分にとってとても有意義だったと思う。自分は大学に進むなら多分理系の道を進むだろうと考えていたので、理工キャンパスがどういうキャンパスでどういう設備があるのかなど、とても気になっていた。実際に理工キャンパスの学生の方のガイドにしたがって見学してみると、とても惹かれる設備がいくつもあった。例えば、工場にあるような金属を削って加工する機械や、数十トンにも及ぶ力をかけることができる高額なプレス機、それに大量の実験室にその実験で使った薬品を安全に処理してくれる場所があるなど、「さすが早稲田大学だな」と感じさせる設備に心惹かれると同時に、自分もこんなに凄い大学に将来進めるのかと嬉しくもあった。また、一つ驚いたのは大学の授業形態だ。自分のイメージでは大きな教室で多くの生徒が授業を受けるといった大規模な授業だと思っていたが、実は今の中学校の授業くらい小規模なのだ。授業中の質問や発言がしやすいので個人的には嬉しい発見だった。そんな有意義な見学の案内を学生の方にしてもらった後、理工キャンパスについての動画を見せていただいた。自分には理解できないほどの難しいことに取り組む大学生の方の姿を見て、あと三年ほどで大学に行く身として、大学生になったら自分もこんなハイレベルなことを出来るように、もっと努力せねばと決心した。

(3年・佐藤)

 

<下町班別研修>

私たちは9月下旬、事前に自分たちで決めた行き先と移動手段に従って、東京の下町を探訪し、戦争と平和について考えた。

新木場に位置する第五福竜丸展示館には、除染された第五福竜丸が中央に展示されていた。敗戦後まもない1954年、ビキニ環礁で行われたアメリカの水爆実験によって放射能の被害を受けたのが第五福竜丸だ。「第三の原爆被害」ともいえるこの事件では23人もの漁師が被害を受け、うち1人が死亡した。このような原水爆による惨事を二度と起こさないようにとこの展示館は建てられた。館内には実際に漁船に降り注いだ「死の灰」と呼ばれる放射性微粒子や、今なお世界中で続く核実験の現状を示したグラフなどが展示されていた。昨今のウクライナ侵攻でロシアは度々核による威嚇をしている。それはウクライナに対する単なる挑発なのかもしれないが、実際に使用することは絶対にあってはならない。“3度”の被ばく経験のある日本に生まれたからこそ、そう世界に発信していくべきなのではないかと感じた。

両国にある横網町公園内の東京都復興記念館にも立ち寄った。そこには東京大空襲を初めとする第二次世界大戦による被害を受けた東京の町並みの写真があった。それは今の東京からは想像できないほどのものだった。大戦末期に人々の命を細々と繋いだ配給切符なども展示されていた。実物を間近に見ることで、当時の生活の厳しさがより感じられた。

最後に浅草の雷門に集合した。戦後の復興の象徴ともいえる下町情緒あふれる仲見世通りも見学した。戦争をなくすことは核保有国がある限り難しいのかもしれない。しかし同時に平和がどれだけ大事なことかも分からせてくれた研修であった。

(3年・池阪)

下町の文化の中でも私たちの班は古くから伝わる工芸品に注目し、「刀剣博物館」を訪れた。刀剣博物館の中には国宝や重要文化財、重要美術品、重要刀剣・刀装・刀装具も展示されていた。その中でも特に印象に残ったのは、国宝である「太刀 銘 国行(来)」だ。もちろん国宝という称号のせいはあると思うが、それにふさわしい美しさを備えていると感じた。展示されている日本刀の中には煌びやかな装飾をされた刀装具と共に展示されているものが多くあった。もちろんそれも美しく思うが、「太刀 銘 国行(来)」にはそのようなものはなく、あるのは刃の美しさのみだった。反りの曲線美から生み出される刃の輝き、美しい刃紋、彫られた銘など、様々な美しさが一つとなり、脳に語りかけてくる感覚だった。鎌倉時代に生まれ、今なおこの美しさを誇るこの日本刀は、日本の職人が生み出す美しい工芸品を体現していると思う。

平和学習としては「第五福竜丸展示館」と「東京都復興記念館」を訪れた。この二つの見学を通し、私が感じたことは、大量殺りく兵器の恐ろしさとそれを生み出す人間の恐ろしさだ。水爆により灰まみれでボロボロになった第五福竜丸のエンジンや、空襲により黒焦げになった人々の写真は、心に強い印象を与えた。なぜ人々は平和を壊す凶悪な兵器を生み出してしまうのか。そこには様々な思いを持つ人がいると思う。兵器を生み出すときに利用される科学技術なしに、今の私たちの快適な生活は得られない。様々な視点で「平和」ということについて考えるきっかけとなった見学だった。

今回の東京下町研修では、日本の職人の伝統的な技を学び、様々な視点から平和について考えることができた。そして何より、残り少ないクラスメイトとの交流の場として、非常に有意義な時間を過ごせたと思う。

(3年・宮本)

 

 

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