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【番外編】鴨川の海風を感じるサイクリング エネルギー補給は「おらが丼」

早稲田大学の鴨川セミナーハウスの施設について紹介した【本編】に続き、こちらの【番外編】では行っておきたい鴨川の観光名所をご紹介します。公共交通機関を利用して鴨川セミナーハウスへ行く場合に下車するのがJR安房鴨川駅ですが、そこを起点として早稲田ウィークリースタッフが自転車で3時間ほどかけて名所を巡ってみました。皆さんも鴨川を訪れる際には観光も予定に入れてみてはいかがでしょうか?

駅前案内所のレンタサイクルを利用して回ってみた

安房鴨川駅東口にある、JR安房鴨川駅前案内所(一般社団法人鴨川市観光協会)で、まずは情報収集をしましょう。ここではレンタサイクル(かもチャリ)も行っています(台数に限りがあるので要注意。事前予約も可能)。自転車は3タイプで、全て電動アシスト付きなので海風や坂にも負けず走行できるということで、早速レンタルしてみました。

(左)案内所は、安房鴨川駅東口を出ると右側にすぐ見える
(右)レンタルしたのは3段ギアの電動アシスト付き自転車でとても快適。1台あたり2時間まで500円、4時間まで1,000円、8時間まで1,500円と良心価格

前原・横渚海岸

安房鴨川駅東口から徒歩5分ほどで見えてくるのが「日本の渚百選」に選ばれている前原・横渚海岸(まえばら・よこすかかいがん)。ゆるやかに弧を描く海岸線に植えられたヤシの木に、海風と波音が加わると気分は一気に南国ムードに。夏には花火大会も開かれます。

住所:鴨川市前原

弁天島(厳嶋神社)

前原・横渚海岸を南下し太海(ふとみ)方面へ向かう途中、鴨川漁港の沖合にある弁天島にひっそりとたたずむのが厳嶋神社です。弁天島へは橋が架かっているので歩いて渡ることができます。

住所:鴨川市磯村

魚見塚展望台

次に目指すのは海抜約110m地点に位置する魚見塚一戦場公園内の「魚見塚(うおみづか)展望台」。漁港を抜けて県道247号を進み「甲子大黒天」の看板を右に入り、坂道を進んで上を目指します。展望台の手前に無料駐車場があるので、自転車や車はそちらに止めましょう。

(左)鴨川漁港から魚見塚展望台方面を望む
(右)坂の途中にある案内表示

「暁風」の後ろ姿

女神像「暁風(ぎょうふう)」がそびえ立つ展望台からは、房総の大海原だけでなく鴨川の街並みが一望できます。さらになんと、鴨川セミナーハウスも見えますよ! ちなみに「魚見塚」という名称は、かつて漁師たちが、沖合に来る魚の群れを見張っていたことからきているそうです。

またこちらの展望台は、暁風の前で恋人同士が誓いを立て、鍵をかける(フェンスに取り付ける)と「幸せが未来へ続く」と言われ愛が成就すると伝えられていることから、「誓いの丘」とも呼ばれているのだそう。

前原・横渚海岸方面

写真中央付近に建つのが鴨川セミナーハウス。実際に訪れて目で確かめてみましょう

(左)展望台下の「誓いの場」にはたくさんの鍵がかかっている
(右)敷地内には「魚見塚浅間神社」もある

住所:千葉県鴨川市貝渚3277

鴨川松島

展望台を下り、県道247号を再び太海方面へ進むと左手に「鴨川松島」の石碑が目に留まります。新日本百景にも選ばれている鴨川松島は、荒島・弁天島・鵜島・雀島・波涛根(はっとね)島・猪貝(いがい)島・海獺(あしか)島の大小7つの島から成り、日本三景の一つである松島(宮城県)をイメージさせる景観からその名が付いたそうです。

県道247号沿いにある鴨川松島の石碑

住所:鴨川市貝渚地先

仁右衛門島

 

鴨川松島を横目に太海方面へ向かいます。トンネルを抜け、小さな橋を渡ると「仁右衛門島(にえもんじま)」の案内表示があります。そこを左折して海沿いの道を進むと見えてくるのが仁右衛門島です。太海の沖合約200mにある周囲約4kmの島で、県指定名勝のほか、鴨川松島と同じく新日本百景に選ばれています。時間があれば手こぎの渡し船(有料)で島へ上陸してみてはいかがでしょうか?

住所:鴨川市太海浜445

自転車で走っておなかがすいたら「おらが丼」を

旅先での楽しみの一つと言えば、ご当地グルメ。鴨川でのお勧めは「おらが丼」です。「おらが」とは鴨川の方言で「わが家」という意味だそう。新鮮な地元産食材を使った地魚料理から、採れたて山の幸を使った料理などメニューはさまざまです。おらが丼ののぼりを目印にお店を探してみましょう。

安房鴨川駅から仁右衛門島までは4km強で、自転車では20分ほどの距離です。海風を感じながら走るとあっという間に感じます。今回訪れた場所以外にも、鴨川シーワールドなど見どころがたくさんあるので、ぜひいろいろなところを訪れて鴨川の魅力を発見してみてください。

※自転車や車などを利用する際は、交通ルールを守り、安全には十分注意して走行しましょう。

千葉県鴨川市はこんなところ

千葉県の房総半島南東部、太平洋側に位置し、安房地域における中核都市である。温暖な気候が特徴で、「日本の渚百選」の前原・横渚海岸や、「新日本百景」の鴨川松島、仁右衛門島など自然豊か。人口は32,359人(2019年6月1日現在)。東京からは電車、バスなどで2時間強。

交通アクセス

都内から千葉県鴨川市へ公共交通機関を利用して行く場合、主な方法は電車と高速バスの二つで、所要時間はどちらも2時間強です。主たる起点は東京駅で、鴨川セミナーハウスへ行くには安房鴨川駅で下車しましょう。電車と高速バスではルートが全く異なるためそれぞれ違った景色を楽しむことができます。往復で交通手段を変えてみるのもお勧めです。

電車の場合、普通列車でのんびり行くのもいいですが、最も早くて楽ちんなのはJRの特急「わかしお」です。土曜・休日は新宿駅から「新宿わかしお」という臨時列車も走ります。通常はどちらも運賃2,230円に加え、指定席1,860円もしくは自由席1,340円がかかりますが、割引切符や学割を利用してお得に乗車しましょう。

高速バスの場合は、「アクシー号」(東京―安房鴨川駅:2,450円)という東京(東京タワー、浜松町バスターミナル、東京駅)と安房鴨川駅間のバスが1時間に1~2本程度出ています。また、渋谷(渋谷マークシティ、二子玉川駅、二子玉川ライズ・楽天CH)発着の「シーバレー号」(渋谷―安房鴨川駅:2,650円)も1日7~8本運行しています。バスの場合は、東京湾アクアラインを通行するので時期や時間帯によっては時刻通りに運行できないこともありますので注意しましょう(参考:鴨川日東バスWebサイト)。

特急「わかしお」。東京から安房鴨川駅までは片道101kmを超えるため学割の対象となる

今回は復路で高速バス「アクシー号」を利用。君津市久留里など山間部を通って木更津へ。アクアラインの渋滞により約3時間で東京駅に到着した

※掲載情報は2019年6月現在のものです。

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