Waseda Weekly早稲田ウィークリー

コラム

子育てから学ぶこと

早稲田大学政治経済学部卒業後、2002年、早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程修了。政治学博士。

社会科学総合学術院 准教授
奥迫 元(おくさこ・はじめ)

現在わが家には長男(8歳)、長女(5歳)、次女(3歳)、三女(6カ月)と小さな子どもが4人おりますので、オフタイムはもっぱら子どもたちと過ごす時間に費やされています。そこで今回は、子育てを通じて日々気付かされることや考えさせられることについてつづってみたいと思います。

まず、人生同様、子育てもなかなか思い通りにいかないということです。もちろん、入浴やおむつ替えといった作業については4人目ともなると慣れたものです。しかし、片付けだとか、食卓での作法だとか、しつけの問題となると経験だけでは対応しきれません。子どもによって、また同じ子でも成長の過程で、同じやり方が通用しないことがあります。まさに千差万別、千変万化。子育てとは不確実で非再現的なものであり、定番の教科書やマニュアルなどないことを痛感させられます。

就寝前に子どもに絵本を読み聞かせる筆者(右)

次に、とかく親は、自分の事情や感情に任せて安易に子どもに手を貸したり、怒ったりしますが、こうしたエゴの押し付けは慎むべきだということです。例えば外出の際、子どもが自分で靴を履くのに苦労していると、いらいらしてつい取り上げて履かせてやりたくなるものですが、これはあくまでも親の都合によるものです。また悪さをした子を怒鳴りつけてその場で言うことを聞かせたとしても、その子自らが善しあしを考えて行為を正すことにつながらないのであれば問題の解決にはなりません。そこでわが家では、叱りはしますが、その場でできるかできないかを無理に問わず、後にできたときには思いっきり褒めるよう心掛けるようにしています。

最後に、子どもは親の心や人格を映し出す鏡だということです。子どもは親の心理に対してとても敏感です。例えば、子どもを夜寝かしつけるとき、他のことに気を取られているとなかなか寝ついてくれません。むしろ、そのまま自分も朝まで一緒に寝ようと腹を決めたときの方がすぐに眠ってくれるのです。結果、最近の私の生活はすっかり朝型に変わりました。また、子どもは親を驚くほどよく観察しています。最近、特に長男の口調や感情の表し方が私に似てきており、私の未熟でいたらぬところをあらためて気付かされることがあります。人生も折り返し地点を越えたところにさしかかりつつありますが、これからも子どもたちと過ごせる時間を大切にし、子育てを通じて人として少しでも成長できれば、と願う今日この頃です。

近所の公園でブランコで遊ぶ子どもたち(写真左)
公園の池で一緒にコイを見ることも(写真右)

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