Waseda Weekly早稲田ウィークリー

コラム

生まれ変わったインコ

一代目の「五郎」(左)と学生からいただいた五郎オリジナルグッズ

教育・総合科学学術院教授
石濱 裕美子(いしはま・ゆみこ)

早稲田大学大学院文学研究科博士課程、同教育学部助教授を経て現職。著書に『清朝とチベット仏教』(2011年、早稲田大学出版部)、『チベット伝統医学の薬材研究』(共著、2015年、藝華書院)など

10歳の時に初めてセキセイインコをお迎えし、以来インコの魅力に取りつかれ、手乗りのインコを愛(め)で、インコグッズを集める生活が始まりました。特に1997年に我が家にやってきたノーマル・オカメインコの五郎は、母が亡くなった後の虚脱感を癒やしてくれたこともあり特別な鳥でした。

しかし、2017年6月6日、私の誕生日に、彼は突然の発作に襲われて私の手の中で動かなくなりました。

私の専門はチベットの歴史と文化です。よく知られているように、チベット社会では高僧が亡くなると粛々と生まれ変わりを探し出してその地位を継がせます。またそのとき私は高僧の転生についてのルポを出したばかりでした(『ダライ・ラマと転生』扶桑社新書 2016)。このような事情から私は五郎の生まれ変わりが出現する「徴(しるし)」を自然と待ち始めました。

20年を共に過ごした五郎。最後の酉年となった2017年の年賀状

実は五郎が急逝したのは、一回しかお会いしたことのないFNさんという方から「末期癌の宣告を受けた。心が乱れて仕方がない。どうしたらいいか」というメッセージを戴き、その返事を書いている最中でした。そのようなこともあり、愛鳥の死後、何も手につかなくなった私はFNさんのお見舞いに行きました。FNさんの容態は非常に悪く約1カ月後、奇しくもホテルオークラでダライラマ14世の誕生パーティーが行われた晩に亡くなられました。

7月18日、FNさんのお通夜に行くために東西線に乗ろうとすると嵐で電車が止まっていたため、お通夜への参列は諦めて翌日の葬儀に行くことにしました。翌日、乗換駅でホームを歩いていると、どこからともなくオカメインコの声がします。見回すと、無数のオカメインコ(後に60羽と判明)が放し飼いになっているお宅が線路から少し離れたところにあるのを見つけました。愛鳥が亡くなった日に連絡してきた方の葬儀に向かっていること、前日嵐で電車が止まらなければこの駅は通らなかったことなどから、「徴」だと直感しました。

『ダライ・ラマと転生』

ヒナのころのノーマル・二代目五郎(左)とルチノー

そのオカメインコの館は合気道道場でした。後日、道場の開く日に訪問しますと、五郎が亡くなった後に生まれたヒナが三羽いるとのことなので、三羽とも譲って戴くことになりました。この後、一羽は病気で亡くなってしまいましたが、残るルチノーとノーマルの兄弟は今も我が家で元気に暮らしています。この二羽のうちノーマルは先代の幼少期にそっくりな男の子に育ち上がりました。

愛鳥が亡くなってから今の子に巡り会うまでの詳細は以下のサイト「魂のルフラン」(笑)に書いております。興味&お時間のある方はご覧ください。

魂のルフラン (二世がやってくるまで)

二代目の最新画像

 

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