早稲田大学は学生の出身国においても多様性に富んでいる。キャンパスを歩いていると、様々な外国語が耳に入ってくる。特に最近は中国語を耳にする機会が多い。私の学部ゼミ(使用言語は英語)も中国人学生が受講している。彼らは従来型の留学生とは違い日本語が流暢でない。日本人の友人がなかなかできないという。
キャンパスで日本人学生と中国人学生の交流が活発にみられないのは気のせいであろうか。日本人学生にとっては、第二外国語で勉強した中国語を生かす身近なチャンスであるし、将来日本企業に就職したとしても、今後は企業人としてアジア経済を見据えていくことが重要になっていくであろう。
日本経済の世界に占めるGDP比は下がっていく一方である。損得を考えない大学時代に作った外国人の友人がとても貴重な存在となることは認識しているのであろうか。
(J.K.)
第1013回