Waseda Weekly早稲田ウィークリー

コラム

使ってない預金通帳、売買の末路

振り込め詐欺がよく話題にのぼる。「交通事故を起こして示談金が必要になった」、「電車で痴漢をしてしまい示談金が必要になった」など様々な理由で、電話がかかってくる。「警察です」、「弁護士です」、「会社の先輩です」など、いろいろな人が入れ替わり立ち替わり電話口に出てくるうち、お金をだまし取られるそうだ。

これは固定電話を使う年配者が主なターゲットのため、大学生の皆さんは、自分には関係ないと思っているかも知れない。でも、ご両親や祖父母が被害に遭わないように注意する他、もうひとつ気をつけて欲しいことがある。それは怪しいオークションで、使っていない銀行の預金通帳を“販売しない”ことだ。

たった3カ月で40倍に跳ね上がったという話につられて、値動きの激しい暗号通貨へ投機するのは、失敗して自分のお金を失っても、成功して自分のお金を増やせたとしても、違法ではない。しかし、誰かに売り渡した預金口座が振り込め詐欺の振込先などに使用された場合、犯罪関係者として、その口座だけでなく同じ名義の銀行口座全てが凍結されてしまう。全国銀行協会の話では、「就職もダメになるので何とかならないかという相談を時折受けるが、どうにもならない」そうだ。なぜなら、たとえ売り渡した預金口座が犯罪に使われていなかったとしても、銀行口座を売る方も買う方も、売買自体が違法行為だからである。

(YT)

第1004回

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日はほぼ毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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