Waseda Weekly早稲田ウィークリー

コラム

草木青やぐ季節に

草木が青やぐ新緑の季節はもうすぐ。そんな季節だからこそ、自分の気持ちが若やぐような、新しいことにチャレンジしたい、と思うのは私だけだろうか。この年齢になっても、外国語の学習ではいつも新しい発見があり、初心に立ち返るようで、自分にとって良い刺激になっていると思う。

ラジオやテレビを相手に学習するのも良いが、やはり、その言語に精通する人間と関わり合うなかで学習する方が、より刺激的であり、また、記憶にも残るような気がする。

つい先日、フランス語を母語とする人から、こんなことわざを教わった。

Nul n’est prophète en son pays.

自分の故郷では誰も預言者にはならない、つまり、預言者というのは外からやって来るという意味だが、このことわざが用いられたのは、同じ考えを持つ人とだけ付き合っていても学ぶことは何もないということを伝えるためであった。同感である。

昨今、異質なものを排泄(はいせつ)しようとするポピュリズムが旋風しているようだが、門戸を閉じて、同質の人が寄り添うだけでは、斬新なアイデアは生まれないだろう。異なる言語を真摯(しんし)に学ぶことに加えて、異なる言語を話す人と積極的にかかわりあい、様々な知見を得る経験を積み重ねることは、私たちを華やぐ方向に導いてくれるだろうと私は常々考えている。

(K)

第990回

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