Waseda Weekly早稲田ウィークリー

キャリアコンパス

Job-Hunting in Japan―外国人留学生の就職活動は?

スケジュール・進め方は日本人学生と同じ 就活に“慣れる”ことが大切

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キャリアセンターグローバルチーム

現在日本には20万人以上の外国人留学生が在学し、大学などを卒業・修了後に“日本で就職をしたい”と希望する外国人留学生は、年々増加の傾向にあります。外国人留学生が企業に採用されるために重要なポイントは、日本人学生と同様「優秀な人材」であることはもちろんですが、それ以外に外国人留学生であるという特性を生かして、その企業における「日本と母国を結ぶブリッジ人材」や「社内を活性化することのできるスパイス人材」となれるかどうかが重要なポイントとなってきます。さらに求められる能力としては、日本語能力技能検定(Japanese-Language Proficiency Test/JLPT))N1(最上級レベル)~N2以上の日本語力やビジネスレベルの英語力、日本人の考え方・文化などをきちんと理解できる異文化理解力などが挙げられます。

日本語力は必須 ツールを活用して情報収集しよう

就職活動を進めるにあたり、外国人留学生のみならず全ての就活生にとって自分の長所・改善したい点を理解し、学生時代に何に力を入れてきたかを知る「自己分析」、どのような企業・仕事があるかを勉強し、その中で自分の強みを生かすことができるかを確認していく「業界・企業研究」は、大変重要なステップとなります。このステップを克服していくためには、次の1~3のようなツールを使うことができます。

  1. 活字系ツール…会社案内、業界研究本、ビジネス誌、新聞など
  2. Web系ツール…My Waseda求人情報、企業ホームページ、就職情報サイト、電子ジャーナルなど
  3. リアル系ツール…セミナー・会社説明会、OB・OG訪問、各種就職支援行事など

86c80d91510b85df4cd741b05dfd5b2b_s就職活動のスケジュール・進め方は、基本的に日本人学生と同様です(外国人留学生独自の採用を行っている場合もありますので、企業の採用情報を必ず確認してください)。説明会出席と並行して、企業へ提出するエントリーシート(ES)・履歴書の書き方や筆記試験〔SPI(※)、CAB、GAB、玉手箱など〕、面接などの準備を進めていきますが、大学のキャリアセンターを利用したり、家族・先輩・友人などから自分では気付けなかった客観的なフィードバックをもらうのも良いでしょう。

多くの外国人留学生から、「ネイティブの日本人学生と一緒に行う集団面接やグループディスカッションは、特に難しい」という声を聞きますが、まずはキャリアセンターやセミナーなどで練習の機会を多く持ち、“慣れて”いくことが大切です。キャリアセンターでも、「外国人留学生向就活ガイダンス」「日本における業界・企業研究講座」「エントリーシートの書き方講座」「面接・ビジネスマナー講座」「面接対策講座」「グループディスカッション対策講座」など、外国人留学生向けの就活対策実践講座を多数開催しています。それと同時に、通常の就活対策実践講座にも積極的に参加して、日本人学生と一緒に練習する機会を作ることも有効です。

※SPIを外国語(英語・中国語・韓国語)に翻訳したSPI Globalを取り入れている企業もあります。

就活延長のときはビザ申請も忘れずに

また、卒業・修了後も日本で就職活動を続けていきたいという外国人留学生の方は、在留資格をそれまでの「留学」から、「(日本で就職活動を続けるための)特定活動」に変更をすることが必要になります。この在留資格は6カ月有効となりますが、その後も引き続き延長を希望する場合、さらに6カ月間の延長が可能です(合計で卒業・修了後最長1年間、日本で就職活動ができることになります)。詳細は、キャリアセンターや法務省のWebサイトを参照してください。

日本での就職活動は活動期間も長く、またES・筆記試験・面接などがあり非常に複雑だと思いますが、5年後・10年後・そしてさらに先の自分の進みたい道に向かって、ぜひ頑張って就職活動に臨んでみてください! 心配なことや質問があれば、気軽にキャリアセンターにお尋ねください。英語での相談も可能です。

外国人留学生の就活体験談

1大学院経済学研究科 2017年3月卒業 楊 光(ヨウ・コウ)
内定先:メーカー

①日本で就職しようと思ったきっかけ・理由

修士1年の夏頃から、周りの友達がインターンシップなどの就職活動準備を始めました。その時は日本で就職できるかどうかはさっぱり分からなかったのですが、忙しそうな姿を見て自分もやってみようと思い、とりあえず行動を始めました。

②就職活動の開始と終了時期

2015年10月から、2016年5月中旬までです。大学院1年生の秋からいろいろなインターンシップを申し込み、ESも書き始めました。

③アプローチした業界・企業・数など

コンサルとIT業界を中心に受けましたが、メーカーや金融にもアプローチしました。そのほとんどは大手企業です。2016年3月に行われた学内合同企業説明会で企業リストを入手し、その中の「積極的に留学生を採用する企業」(リストに★マーク付き)を中心に企業研究を行いました。

④就職活動の方法

学内合同企業説明会も含めて、約100社の会社説明会に参加しました。40社ほどにESを提出し、面接まで進んだのは約20社でした。会社説明会は、セミナーや社員のパネルディスカッションなども含めて非常に良い経験でした。企業説明については、その企業の強みを把握するのに役立ちます。人事との質疑応答では、現場社員の話があることもあり、会社の雰囲気を把握することができました。

SPIテストについては、私はなかなか暗記できなかったので、繰り返し練習していました。例えば、事前に問題集で全ての問題を解きます。熟練度の低い問題は繰り返し解いて暗記します。試験本番の前日に、もう一度目を通します。このように何度も練習することで、スピードと精度が上がりました。

⑤日本での就活の挑戦・挫折など

最も苦手だったのが、グループディスカッションです。限られた時間の中で、ネーティブ(日本人)の学生と議論しなければならないからです。留学生には、相手の発言にすぐ反応できること、そして自分のアイデアを即時に言葉にできることが求められると思います。グループメンバーの言葉が理解できなければ、相手の話を聞いていないと面接官に判断されてしまうし、自分の考えを話せなかったら、グループへの貢献がないと思われてしまうのです。グループディスカッションではまず第一に日本語力、次にグループへの貢献が大切です。

私はよくグループディスカッションで落とされていました。コンサル企業の場合は特に、高いレベルでの論理的発言も要求されます。

苦手を克服するために、キャリアセンター主催のグループディスカッションセミナーと学外のセミナー両方に積極的に参加しました。日本語の練習としても勉強になりました。

⑥日本語の重要性

グループディスカッションのときは、日本語能力技能検定N1以上の日本語力が求められると思います。そして、ほとんどの大手企業では、ネーティブと同レベルの日本語理解力が求められます。多少のなまりは問題ないですが、会話がスムーズにできるように努力する必要があります。

⑦日本で就職を考えている後輩へのメッセージ

3つあります。早めに準備すること、自分の目で確かめること、自己分析を大事にすること。特に自己分析について、自分がどういう人なのかを会社にしっかり伝える必要があります。自分のオリジナリティーを見つけることが大切です。

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