Waseda Weekly早稲田ウィークリー

キャリアコンパス

必見必聴! インターンシップガイダンス2020

インターンシップに行く前に!
自分の目的をしっかり考えよう

現在、“インターンシップ”は、採用選考活動前に企業・団体と学生が出合う機会という広い意味で名称が使用される傾向にあり、実際の内容はいわゆる「就業体験」だけでなく、企業説明会、座談会、グループワーク、改善提案、長期雇用など、さまざまな形式が存在しています。いずれも企業などと出合うことができる「機会」ですが、皆さんは、なぜインターンシップという「機会」に参加するのでしょうか。

そもそも“インターンシップ”とは?

インターンシップとは、文部科学省・厚生労働省・経済産業省『インターンシップの推進に当たっての基本的考え方』において、「学生が在学中に自らの専攻、将来のキャリアに関連した就業体験を行うこと」と定義されています。キャリアセンターでは、この定義に基づき、『就業体験』をインターンシップと捉え、インターンシップの効果として、大きく次の4点があると考えています。

①働くことや仕事に対しての自分のやりがいを発見できる「きっかけ」となる
②自分力を「社会で試す」経験を通じて、自分の強み・弱みを把握し、その後の大学生活で何に力を入れるべきなのかが分かる
③組織や仕事に対する漠然としたイメージを具体化できる
④情報のネットワークや人とのつながりを構築できる

就業体験(=インターンシップ)では、相手(企業・団体)を知ることに加え、自分を知ることができることが大きなメリットと考えられます。就職をしてから、企業の社風と自身の価値観が異なっていることに気付く、自分自身のやりたいと思っていたことと能力に違いがあるなど、ミスマッチが起きることがあります。イメージで仕事を捉えるのではなく、実際に就職する前に、働く自分をリアルに体感してみることこそ、インターンシップの醍醐味(だいごみ)と言えます。

しかしながら、近年インターンシップという名称で行われる短期のプログラムは、実際の仕事を体験できないケースが多々あります。このようなインターンシップは、企業の広報活動や早期選考のために実施されることも多く、参加には注意が必要です。インターンシップは就職活動の一環として必須と考えられがちですが、インターンシップの内容から相手(企業・団体など)の目的を考え、自分がどうそれを活用するのかという視点を持つことが大切です。

なぜ“インターンシップ”に行くのか?

以上を踏まえ、皆さんはなぜ“インターンシップ”に行くのでしょうか。そして行く場合にはどのような“インターンシップ”を選択しますか? インターンシップに行く前に、次の2点を考えてみましょう。

1.自分の目的:インターンシップになぜ行くのか、何を得たいのか
例)企業情報を知る、自分自身の力量を知る、自分の価値観を知る、やりがいを考える、コネクションを構築するなど

2.適切な手段:自分の目的のためにどのようなインターンシップが適切か
例)短期プログラム、5日間以上の本格的なプログラム、長期インターンシップなど

インターンシップに参加する際は、「目的×手段」をしっかりと考えて選択することが重要です。例えば、社会と関わる経験が多い・少ない、自分のやりたいことがはっきりしている・していない、自分の強みが分かる・分からない、人的コネクションがある・ないなどの項目で「ない」が多い方は、より実践的な就業体験のあるインターンシップに参加するとよいでしょう。一方で、やりたいことが明確で、社会と関わる経験が多い方であれば、個別の企業情報を取得する目的で短期プログラムを活用することも有効であると考えられます。

キャリアセンター提供プログラム

キャリアセンターでは、『就業体験』ができるプログラムとして、「公認プログラムWIN」と「提携プログラム」を提供しています。それぞれの特長は次の通りです。

◆公認プログラムWIN◆
「キャリアデザインとしてのインターンシップ」の機会を提供するプログラム。大学からの推薦が必要な業種や、個人での応募が難しい職種での実働10日間以上の実習と、実習に必要な知識・スキルを身に付ける事前学習、体験を振り返り将来のキャリアを考える事後学習を組み合わせることで自分のキャリアデザインを思考できる。

◆提携プログラム◆
キャリアセンターが優良なプログラムを提供する受入機関と学生を仲介し、手続きを行うプログラム。実習前後の指定セミナーの受講を行うことで、より高い就業成果が期待できる。

特に、公認プログラムWINは、参加者のインターンシップ実習前後の成長調査において「自らの価値観や考え方を振り返り見つめ直す経験を積んでいる」ことが明らかになっています。仕事を見つけていく際に、自分を知ること(自己分析)と企業を知ること(企業研究)が重要となりますが、公認プログラムWINは、業界や企業について知るだけではなく、「自分を知る」ことを深められる機会となります。3年生だけでなく、低学年からの参加も推奨していますので、ぜひ応募してみてください。詳しくは「インターンシップの手引き」を確認の上、コース別の詳細が分かるオリエンテーションに参加してみましょう。

「インターンシップガイダンス2020」

4月25日(土)にWaseda Moodleにて公開予定です。詳細はこちらからご確認ください。

「事前事後の授業も充実。経験を通じて業務のイメージを持つことができた」

法学部 2020年3月卒業 村山 亮(むらやま・まこと)
インターンシップ先:北海道庁(公認プログラムWIN「行政コース」)
内定先:国立研究開発法人水産研究・教育機構

就職活動をするまでは、公務員という仕事に漠然と興味を持っていましたが、実際の業務や仕事の様子を知りませんでした。公認プログラムWINを利用すれば、10日間も実習ができるので、公務員の実像を知ることができるのではと考えました。そこで、WINを通じて、北海道の宗谷総合振興局農務課と渡島総合振興局地域政策課でそれぞれ5日間ずつインターンシップをしました。

庁舎内での勤務が中心になるのかと考えていましたが、農家のお宅にお邪魔させていただいたり、国際交流イベントに参加させていただいたりと、さまざまな人々と関わることができました。また、会議に同席させていただいた経験を通じて、公務員という立場においても、柔軟に自分の意見を伝えたり、相手の意見を聞いたりすることの重要性を実感しました。

全国転勤があることを重視したために、現在の内定先を選びましたが、公務員系の業務説明会に参加した際は、インターンシップの経験のおかげで業務のイメージを持ちながら話を聞き、深く理解することができました。事前事後の授業が充実しており、単位取得も可能なので、皆さんもぜひ、公認プログラムWINを利用しましょう!

「働くことについてリアルに考えるきっかけをもらった」

政治経済学部 2020年3月卒業 大隈 馨代(おおくま・かよ)
インターンシップ先:野村総合研究所ヨーロッパ支社(2019年1~3月フルタイムで就業)
内定先:住友商事株式会社

英国・ロンドン留学中に、海外で働く経験がしたいという気持ちでアルバイトに精を出していた私が最後に行き着いたのが、フルタイムでの就業体験への挑戦でした。丸2カ月間、上司のコンサルタントの下で調査・情報収集やアポ取り・電話会議への参加・資料作成に取り組みました。当初は右も左も分からず、満足のいく成果物を作り上げることがかなわずに、自分の情けなさに涙をのむ日々でした。その過程の中で、上司が求めていることやクライアントが求めていることに真摯(しんし)に向き合い、自分の最大限を出し続けることによって突破口が開けていったように感じます。

短期のインターンシップが企業の広報としての側面が目立つ一方で、長期インターンシップでは、拘束時間も長く、アウトプットを出す責任も問われる厳しさがあることによって、この業界・企業でどのような仕事・働き方ができるのかを肌で感じることができ、かつ、取り組んだことに対する自信やスキルが得られる点で非常に有意義であったと感じています。その意味では、長期のインターンシップは、企業主体のインターンシップではなく、自分主体のインターンシップであったかもしれません。ハードルが高い分だけ、得られるものも大きい長期インターンシップを、自分の将来を考えるために活用してみてはいかがでしょうか。

早大生のための学生部公式Webマガジン『早稲田ウィークリー』。授業期間中の平日はほぼ毎日更新!活躍している早大生・卒業生の紹介やサークル・ワセメシ情報などを発信しています。

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