Waseda Weekly早稲田ウィークリー

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ワセダ・カルチャー・トーク’99 作家・俳優 中谷彰宏 「元気の作り方」

アンカーを務めたのは、『面接の達人』でおなじみの大学生に絶大な支持を得る作家・俳優の中谷彰宏さん。講演当日は全国から押し寄せたファンで大隈講堂は満員となった。

 講演では中谷さんが大阪出身ということもあって“関西風”「元気の作り方」を披露。大阪人のたくましさ、人懐っこさ、前向きな生き方を面白おかしく展開。人前でできるナンパ術や、かつあげにあって始めて一人前になる話など、会場は大いに盛り上がった。恋愛についても「東京は一対一の恋愛の共産主義だが、大阪ではもてる男はとことんもてる競争社会で恋愛の資本主義。彼女のいない男は魅力がない証拠なのだ」等々興味深い話も…。

 さて、関西風元気の作り方とは?

辛いこと、嫌なことがあった時に、自分のみっともないこと、恥ずかしいことを自分で笑えることが大切。恥ずかしいことは隠してしまいたいと思えば思う程、心の中に残るんです。思いっきり恥ずかしいことがあったり、辛いことがあった時に、「あっネタできた」と思うんですよ。ナイナイの岡村がハエを追って肩の骨を折った。こんなおいしいことはないです。「それがこのハエなんです」って出してたよね。普通だと肩を折って「あっ自分はスランプかな」と思いがちなんですが、自分の失敗、みっともなさを自分自身で笑える。かっこ悪いでしょって言える。日常生活はみっともないことや情けないことだらけなんです。あっこれでまた、ネタができた! と受け止める。決してネタというのは芸人だけのものではない。人生はすべての人がエンターテイナーで周りの人たちを楽しませる。みっともない話っていうのは周りの人が聞いても楽しいし、共感があるんです。共感からコミュニケーションが生まれる。自慢話で友達は絶対できない。あの人すごいから友達になろうとは思わないです。あっ、あーゆうこと自分にもあるわっていう所から友達というのができるものです。 今もし、辛いことがあったら、自分のネタだと、笑い話にできるようにしてください。それを話す友達すらいない時は、寝る時に自分で思い出し笑いをしてニヤニヤして眠ればその人が勝ちです。誰が人生で勝ちか。寝る前にニヤニヤ笑っている人です。どんなに有名になってお金儲けして偉くなっても、あーどうしよ、ってため息ついて寝てしまったら負けです。そんな人生つまらん。世間で有名でなくても、お金儲けしてなくても、好きなことやって今日一日「あー、こんな恥かきあった。面白かった」って笑って寝れれば楽しい人生です。

後は大阪へ行って、殴られてみてください。それが人生の良い経験になると思います。

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