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理工・笠原博徳教授 30年前の「ぴーぷる」に登場

早稲田大学高等学院出身。1980年早稲田大学理工学部卒、1985年同大学院博士課程修了(工学博士)。1986年に同理工学部講師となり、1997年に教授。2009年世界計算機学会理事。2014年文部科学大臣表彰科学技術賞受賞。笠原教授の「マルチコアプロセッサ及び並列化コンパイラ商用版」は、白井克彦前早稲田大学総長らによって設立された大学発のベンチャー企業「オスカー・テクノロジー(株)」から製品化され、実社会で利用される。

早稲田大学高等学院出身。1980年早稲田大学理工学部卒、1985年同大学院博士課程修了(工学博士)。1986年に同理工学部講師となり、1997年に教授。2009年世界計算機学会理事。2014年文部科学大臣表彰科学技術賞受賞。笠原教授の「マルチコアプロセッサ及び並列化コンパイラ商用版」は、白井克彦前早稲田大学総長らによって設立された大学発のベンチャー企業「オスカー・テクノロジー(株)」から製品化され、実社会で利用される。

「30年以上続くワクワク感、目指していることは変わらない」

理工学術院教授 笠原博徳(かさはら ひろのり)

「ぴーぷる」掲載が始まった1987年の第3回に登場した笠原教授。記事では人間型ロボットアームの動きを複数のコンピューターに割り振って高速に行う研究が、世界最大級の国際会議で第1回若手著者賞を受賞したことが紹介された。あれから30年近くたった今も、「目指している“世界最速”は何も変わっていない。立ちはだかる壁を乗り越え、そのワクワク感を感じながら、ずっと並列処理の研究を行ってきた」と語る。

その努力は、マルチコアによる最新の処理装置でソフトウエアを自動的に高速化すると同時に省電力化する技術「マルチコアプロセッサ及び並列化コンパイラ」として実を結んだ。世界最大手の半導体メーカーも達成できない

世界唯一の技術を誇る、発熱によるプロセッサ高速化の限界やソフト開発費などの問題を解決する革新的技術だ。

笠原教授は自動車エンジン制御の並列化にも世界で初めて成功。医療・携帯・IoTにも使えるこの技術は、今年中にも製品化される。「産学連携は極めて困難なことだが、この技術が実社会で生かされるよう成功させたい。この壁を今、乗り越えようとしている」と、笠原教授は30年以上続くワクワク感に、学生と共に胸を躍らせている。

(第635回)

※「ぴーぷる」は開始当初、教員も紹介するコーナーでした。

参考:早稲田大学プレスリリース「自動車・携帯電話・がん治療まで応用可能なマルチコアプロセッサ及び並列化コンパイラ、社会実装へ」https://www.waseda.jp/top/news/34523

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