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多様な価値観が交差する、国際的なキャンパスへ
特集:WASEDA's Global Campuses
Fri 31 Jul 26
特集:WASEDA's Global Campuses
Fri 31 Jul 26
早稲田大学ではグローバル化推進にあたり、教育プログラムの拡充やキャンパス環境の整備を強化しています。須賀晃一副総長が、大学の方針と施策の内容を説明します。
早稲田大学副総長 須賀晃一
世界人類に貢献する人材の育成を目指す、早稲田のグローバル教育
本学の創立者である大隈重信は「一身一家、一国のためのみならず、進んで世界に貢献する抱負が無ければならぬ」という言葉を残しました。建学の理念は現代に受け継がれ、早稲田大学は“世界人類に貢献する人材の育成”を目指しています。
人類規模の複雑な課題にアプローチする上で求められるのは、”人間的力量”です。地球上のどこへ行っても、人々の幸福の実現を目指す強い意志を持ち、多様な文化と価値観を尊重し、その地域を愛することで人々の心を動かし、社会が直面する問題を協力して解決しようと他のために貢献する。こうした精神と行動力を備える人材は、グローバル企業や国際機関のみならず、国内外のさまざまな領域で活躍するでしょう。
グローバル教育の推進で具体的に重要なのは、世界中の人材と知を早稲田に集め、再び人材が世界へと羽ばたく、”国際頭脳循環”です。本学は各種教育プログラムの拡充、研究人材の招致、ダイバーシティ推進などに取り組み、多様な留学生や研究者が自由に行き交うキャンパスを構築してきました。こうした環境の中で、学生たちはさまざまな能力を獲得しています。
異なる意見を交えることで問題解決力が磨かれる
グローバルなコミュニケーションの土台となるのが語学力です。本学では多様な学生が学びを深められるよう、6学部15研究科において「英語学位プログラム」を設置。英語により学位を取得できる仕組みを構築するとともに、科目の一部を日本語学位プログラムの学生にも開放しています。
また、全学部共通の科目を提供する「グローバル・エデュケーション・センター」では、英語の基礎スキルを身につけられる科目とともに、20を超える多彩な言語科目を提供。各国の文化的背景も、その国の言語を通じて学ぶことが可能です。外国人留学生に向けては「日本語教育研究センター」が、日本語能力や日本文化への理解力を高める教育を展開しています。これらの多彩な科目を、学部での専攻と併せて履修することで、答えのない問題に対し解決策を考え抜く”たくましい知性”と多様な価値観を持つ人々を尊重する”しなやかな感性”を養うことができるでしょう。
ただし、これらの力を内側に備えるだけでは、国際社会におけるパートナーと協働する上で、十分とはいえません。他者とともに現実の問題に立ち向かうためには、異なる意見に耳を傾け、熟議を通じて思考を共鳴させる”ひびきあう理性”も必要です。各学部での授業やゼミではディスカッションやグループワークを強化していますが、この場にバックグラウンドが異なる学生が参加することで、議論は一段と深化するでしょう。
そして授業外の時間を使った課外活動も、重要な役割を果たします。異文化交流の機会が日常的に提供される「ICC(異文化交流センター)」、ボランティア活動を通じて社会課題解決に挑む「WAVOC(平山郁夫記念ボランティアセンター)」、共同生活の中で国際感覚を培う「国際学生寮WISH」など、本学はプログラムや設備の拡充を図ってきました。
近年はサークル活動における外国人留学生の参加も目立つようになり、学生起点の国際交流も充実化しています。また、協定校との連携を通じ、海外への留学も促進しており、現在は年間4,000人を超える学生が、さまざまな国・地域で学びを深めています。
多様性を尊重してきた歴史を未来社会へつないでいく
一連の施策の結果、早稲田大学では100を超える国・地域を出身とする、約8,000人の外国人学生が学ぶようになりました。隣の席に異なる国籍の学生が座り、多言語が飛び交うキャンパスの環境は、日本人の学生にとっても成長の場として機能するはずです。
1884年に初の海外留学生を受け入れた早稲田大学は、我が国でもいち早く外国人学生に門戸を開いた大学の一つでした。長い歴史の中で醸成された多様性を尊重する土壌は、21世紀における学生の可能性を大きく広げています。今後もさまざまな個性が交差する大学を目指し、教育改革を推進してまいります。