• ニュース
  • SPECIAL INTERVIEW ティムラズ レジャバさん
  • Featured Article

SPECIAL INTERVIEW
ティムラズ レジャバさん

特集:WASEDA's Global Campuses

  • #WASEDA レビュー
  • #キャンパスナウ
  • #スペシャルインタビュー
  • #校友・社会とのつながりを感じる

Fri 31 Jul 26

特集:WASEDA's Global Campuses

  • #WASEDA レビュー
  • #キャンパスナウ
  • #スペシャルインタビュー
  • #校友・社会とのつながりを感じる

Fri 31 Jul 26

異なる文化に触れる瞬間、磨かれる感性

ティムラズ レジャバさん 駐日ジョージア特命全権大使

ヨーロッパとアジアの境目、コーカサス山脈の南麓に位置するジョージア。同国の駐日特命全権大使であるティムラズ レジャバさんは、4歳の時に日本へ移住。2007年に早稲田大学の国際教養学部へ入学した。

「ジョージア、日本、米国と、全く異なる文化圏で幼少期を過ごした私は、新たな環境に馴染むことで成長してきました。同じような経験を大学でも積みたいと考え、グローバル化を推進する早稲田大学に憧れを抱き、他大学から転学しました」

英語のみで学士号を取得できる国際教養学部では、2004年の創設以来、多くの外国人留学生が学んできた。レジャバさんも在学中、多様な国籍の学生と親交を深めながら自身の視野を広げていった。

「日本はもちろん、韓国や中国、遠い国ではポルトガルまで、さまざまな学生と出会いました。皆と同じ教室で学んだ日々は、何にも代え難い宝物です。友人たちとは今も親しくしています」

早稲田キャンパス近くの学生寮で暮らしていたレジャバさんは、周辺の庭園を巡ることで、日本文化への理解を深めたという。

「甘泉園公園、肥後細川庭園、椿山荘庭園、関口芭蕉庵などを、暇があれば散策していました。気に入った場所は、日本人学生を連れて再訪し、文化的背景などを質問することもありました。キャンパスから少し歩けば伝統の息吹を体感できるのも、早稲田の素晴らしさだと思います」

卒業後はキッコーマン株式会社に就職し、首都圏営業や海外営業マーケティングなどを経験。退職後は母国で起業に挑み、ジョージアと日本をつなぐ経済活動に従事した。

こうした中でジョージア外務省から受けたのが、大使館任務の依頼だ。臨時代理大使に就任後は文化交流や広報活動にも注力。SNSのユニークな投稿はジョージアの文化を日本に広めるきっかけをつくった。

「外交の世界では、過去の慣習に基づく行動が重視されますが、私の試みは、早稲田特有の型にはまらない在野精神に育まれたのかもしれません。行動力や表現力、失敗を恐れずにチャレンジする勇気は、国家間の架け橋として役割を果たす上でも大切な要素だと信じています」

近年、地球規模の課題は複雑化し、テクノロジーの進化は人間のあり方を問い始めている。こうした状況の中でレジャバさんは、個性を重視するグローバル教育に期待を寄せる。

 「どんなにAIが普及しても、最後に残るのは人間の感性です。早稲田大学は、多様な地域、国から学生が集まる環境が魅力。異なる文化に接しながら、自分や自国の文化を見つめることで、個性は磨かれ、感性は豊かになるでしょう。これからもグローバルな早稲田のキャンパスから多彩な人材が羽ばたくことを願っています」

PROFILE

1988年ジョージア生まれ。1992年に日本へ移住した後、ジョージア、日本、米国、カナダで教育を受ける。2011年早稲田大学国際教養学部卒業。2012年キッコーマン株式会社入社。退職後、ジョージア・日本間の経済活動に携わり、2018年 ジョージア外務省に参事官として入省。2019年在日ジョージア大使館臨時代理大使に就任。2021年駐日ジョージア特命全権大使に就任。