2022年5月24日(火)に開催いたしました「教えて!こころの110番 〜五月病編〜」についてご報告いたします。
今年度から対面授業が増え、昨年までとは打って変わって大学内に活気が戻りつつあります。
新たな出会いに心を躍らせている学生もいる一方で、いわゆる「五月病」の時期も相まって、人とのコミュニケーションに疲弊している学生もいるのではないでしょうか。
本イベントは、そのような学生を対象に、早稲田大学保健センターから2名の先生方をお招きし、ゴールデンウィーク明けの気持ちの切り替え方や、日常生活で気分が落ち込んだときの対処法、また大学の保健センターの概要やそこで受けられるカウンセリングや診察についてご講演いただきました。
具体的な内容を紹介いたします。
1. 精神科ってどんなところ?
登壇者:石井映美さん
早稲田大学教授・保健センター常勤精神科医、精神保健指定医、医学博士
石井さんには、精神科およびメンタルクリニックとカウンセリングの違いや、実際の診察の流れについてお話しいただきました。
講演前に実施したアンケートでは、「精神科になんとなく怖いイメージがある」と回答した学生は57%いましたが、石井さんのお話によってそのイメージを払拭することができたのではないかと思います。
2. 学生相談室ってどんなところ?
登壇者:樫木啓二さん
早稲田大学保健センター学生相談室心理専門相談員(臨床心理士、公認心理師、特別支援教育士SV)
樫木さんには、五月病への対処法や精神科医とカウンセラーの違い、保健センターの概要と相談の流れについてお話しいただきました。
不調を感じた際の具体的な対処法をたくさん紹介してくださったり、保健センターの学生相談室で行っていることを詳しく紹介してくださったりと、今後心身の健康を保ちながら学生生活を送るうえで役に立つお話ばかりでした。
3.質疑応答
質疑応答コーナーでは、事前および当日に参加者から寄せられた質問について、先生方にお答えいただきました。質問の一部を抜粋して紹介いたします。
勉強に熱中するあまり、仕事や家事との生活バランスが崩れています。昔からほどほどにということが苦手で、何事も突き詰めて考えてしまうのですが、上手に気持ちを切り替えるにはどうしたらよいのでしょうか?
勉強以外のことが見えなくなってしまっていませんか?家事を時短する、タイマーを活用する、一旦作業から離れる時間を作る等、気持ちに余裕を持つことができるような環境づくりをしてみましょう。
限られた時間の中ですべての質問を取り上げることはできませんでしたが、昨年の反省を活かして質疑応答コーナーの時間を延ばしたことにより、先生方により多くの質問に答えていただくことができました。
当日は約50名の学生の皆さんがご参加くださいました。
イベント開催後に実施したアンケートでは、87%の方に「満足・やや満足」とのご回答をいただきました。
参加者の声
精神科やメンタルクリニックを受診することへのハードルが下がった
一人で悩まないことが大事だとわかった
自分が抱えている悩みへの具体的な対処法を知ることができた
質疑応答の時間が物足りなく感じた
後で見返せるように資料を配布してほしかった
全体の進行がスムーズでなかった
ある程度目的が達成されたことが窺える一方、まだまだ改善の余地があると思いました。
皆さんからいただいたご意見は、今後のイベント運営に活用させていただきます。
学生参画・ジョブセンター(SJC)では、皆さんの学生生活の一助となるようなさまざまなイベントを企画・実施しています。
皆さんのご参加を心よりお待ちしております。