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「私も変わる。生理も変わる。~私たちが生理を語る・語られるとき~」実施報告

10月22日(金)に行われた「私も変わる。生理も変わる。~私たちが生理を語る・語られるとき~」について報告いたします。

本イベントは生理は誰にとっても身近なものであるはずなのに、話題として取り上げにくい現状があります。本企画は、生理が来る、来ないに関わらず、すべての人がお互いに配慮しあえる社会を目指し、生理についての正しい知識を得て、自由に意見を交わすイベントを開催したいという動機から始まりました。ゼロベースから企画を始め、#NoBagForMe 「みんなの生理研修」を展開する(株)ユニ・チャーム様と度重なる話し合いを実施し、「生理を知るパート」と「生理を語るパート」の二部構成のオンラインイベントとして実施いたしました。

具体的なイベント内容を紹介いたします。

1.生理を「知る」

イベントはジェンダー論を学んだ学生スタッフによる、開会のあいさつから始まりました。「ジェンダーのゼミに所属しているのにも関わらず、日常では性に関する話題で発言すべき時に口をつぐんでしまっていた。そして運営に携わることになったスタッフで話し合ったところ、自分も含めてそれぞれがこのイベントを通して「変えたい」自分があり、さらに「生理に関するイベントは生理の来る人が参加するもの」というイメージも「変えたい」という点で一致した。こうしたことから「変わる」ことを主題に入れて企画した。」という趣旨のあいさつでした。その後、(株)ユニ・チャーム様による「みんなの生理研修」へと移りました。生理用品のプロから、生理の基礎知識や生理ケアの選択肢を教えていただきました。希望者には事前に学生生活課の窓口にて生理用品を資料として配付することで、オンラインイベントでも生理用品の仕組みを具体的に知る機会を得ることができました。

講義の中で特に印象的だったのは、「生理に個人差があるように、生理について話したいかどうかも個人差が大きい。しかし、コミュニティにおいて、正しい知識を得るために研修に出た、という事実が全体の安心感に繋がる。」というお話です。物としての「生理の貧困」が注目されることで見逃されがちな、知識としての「生理の貧困」に気付く良いきっかけになりました。

また、「みんなの生理研修」の中では質疑応答の時間も設けていただきました。その内の1つをご紹介します。

質問:生理用品をトイレに持ち込む時に、悪いことをしているかのように隠して持っていかなければならないのはどうしてか?

回答:生理用品が恥ずかしいものであるという価値観は、誰かのせいでもなければ生理の来る人の努力でどうにかするものでもない。今回の生理研修のように正しい知識を得れば、体についての当たり前の物だという価値観に変化していくのではないか?

質疑応答終了後は、生理の来る学生スタッフによる生理経験談の発表がありました。婦人科へ受診した経緯やピルの服薬について、生理中の過ごし方や生理の来る人・来ない人へのメッセージを熱心に語っていました。

 

2.生理を「語る」

イベントの後半では、4~5人ずつのグループに分かれて、生理について語り合いました。本企画に参加した感想をアイスブレイクに、生理に関する疑問や体験等についてざっくばらんに話し合いました。各グループには学生スタッフのファシリテーターを配置し、話を引き出す役割を担いました。その後メインルームに戻り、各グループで話した内容を共有しました。初対面同士である参加者がほとんどでしたが、活発に意見を交わすことができたようです。

イベントの最後に、アンケートを送付し参加者の皆さんに回答をお願いしました。「満足」、「やや満足」合わせ、満足度は8割を超えました。

「満足」の理由としては、「さまざまな生理用品の話を伺えたから」「生理のメカニズムから、子宮の病気・ワクチンのこと、ナプキン以外の生理ケアの選択肢を知ることができ、今後に活かせる、とても有意義なイベントだったからです」などをいただきました。また、同アンケートの「本イベントに参加して今後に活かしたいこと」で「特にない」と答えた人がいないことに本イベントの大きな意義を感じられます。

「不満」、「やや不満」の理由としては、「もう少し大人数でブレイクアウトルームで話す機会があるとよかった」「ディスカッションの時間が少なかった」などのコメントをいただきました。今後のイベントでは、ディスカッションでのルール説明やアイスブレイクを雰囲気に応じて簡潔にするなど、限られた時間で臨機応変に対応できるように企画・立案を進めていきます。

当日は大きなトラブルもなく、無事終了することができました。本イベントにご参加いただいた皆さん、ご協力いただいた(株)ユニ・チャーム様、誠にありがとうございました。

今後もSJCでは様々なイベントを行う予定です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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