Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

その他

私を変えたICC

松下 結妃

早稲田大学 日本語教育研究科 修士2年

ICC学生スタッフリーダー在職期間

2014年6月~2016年12月

これを読んでくださっているあなたは、SSLに応募しようか迷っている方でしょうか。それとも、ICCのイベントに興味があってたまたまサイトをのぞいている方でしょうか。何れにしても、皆さんにはICCに是非積極的に、できれば参加者としてだけではなく学生スタッフとして関わってほしいなあと思います以下にその理由を、私自身の体験をもとにお話ししたいと思います。

私がICCに入ったきっかけは、「自分を変えたい」という焦りでした。

もともと自分に自信がなかったのに加えて、学部での4年間のありきたりな毎日に違和感を感じていた私は、「何か、全く新しい環境で、新しいことを始めてみたい!」そんな気持ちで、意を決しICCのイベントに参加しました。そして私はそこで、同じように何か自分を変えたいと考えている学生に出会い、国際交流は人の考え方や行動を変えるほど影響のある「きっかけ」になり得るんだ、そんなきっかけを私も作れるようになりたい!と思い、学生スタッフになることを決めました。つまり私は、「誰かにとってのきっかけを作れる人へと、自分を変えたい」という想いを持って、SSLになったのです。

今、ICCでスタッフとして過ごした数年間を振り返ると、学生スタッフになったときに持っていた思いそのままに自分自身が変わることができたと感じます。

まず第一に、自分と異なる他者を、素直に受け止めることができるようになりました。昨今、誰もが「ダイバーシティ」といった言葉を知り、「常識的で重要なもの」として受け止めていると思います。しかし、頭でその重要性を認識してはいても、心の底から実感できていなかったということに、私はSSL業務を通じて気づくことができました。

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ICCオフィスでの業務を通じ、様々な参加者に出会ってきました。国際交流大好き!誰とでも社交的に話せます!という方もいれば、興味はあるけど話すのが苦手…、という方もいます。SSLの中にも、プレゼンが大好きで人前で話すのが得意!というタイプの人もいれば、できるだけ表舞台に立ちたくない、という人もいます。以前の私は、「場に合わせて、うまいことやって欲しいのに、何でしてくれないの?」と無意識に相手を非難していました。けれどそれは間違っているということを、SSL業務を通じて実感しました。

社交的でない性格でも無理に明るく話さなくとも十分存在感と長所を発揮できる。表舞台に立っていない分、裏で支えてくれる同僚スタッフがいる。そんな実体験は、私に「自分ができること・できないことを相手に投影せず、相手の優れているところを探し、素直に受け入れる」という姿勢を自然と身につけさせてくれたと思います。

そして、上記のように「ダイバーシティ」の重要性を実感した経験から、私は自分がどんな人になりたいのか、よりはっきりと考えることができるようになりました。多様な人が所属する組織というのは、均質的な人が集まる組織よりも大変なことが多いと思います。だからこそ、組織に多様な人を入れるだけでは、組織は活性化してくれない。その各人が長所を発揮し、短所を補い合うといった試みがなければ、ただ「私は私、あなたはあなた」と割り切りすぎることが他人に対する無関心につながり、もしくは「それも一つの個性だよね」と言い合って、意見を主張し合うことのない閉塞感が漂ってしまう。このことをSSLの業務を通じて学べた私は、「どんな環境でも、どんな相手でも、その人の長所を見つけて、それを最大限発揮できる環境を作れる人になりたい」と、自分の人生の目標を明確にすることができました。

この目標に向けた第一ステップとして、卒業してからは企業の人事部門で働きます。

当初は「誰かにとってのきっかけを作れる人になりたい」という漠然としていた目標を、SSL業務を通じて、少しずつ具体化することができました。これは偏に、どんな時でも私のことを信じ、任せ、支えてくださったフルタイムスタッフと、学生スタッフ、そしてICCに関わる全ての方のおかげだと思います。私は、この恩返しを、SSLとして完全に返しきることができませんでした。しかし、ICCが私にくれた学びは、大学から社会へと巣立つ私の中で、大きく芽吹いていると思います。

今後はこの芽を大切に育て、1卒業生として、ICCに、そして社会に大きな恩返しができるよう、頑張ります!

そしてここまで読んでくれた皆さん。もし、SSLになろうか・ICCイベントに参加しようか迷っていたら、一度「自分はなぜSSLになりたいのか、なぜイベントに参加したいのか?」を考えてみてください。その理由がはっきりとわかっていたら、どんな時もそこに立ち戻ってもう一度考えることができます。絶対に無駄な経験にはならないはずです。ICCだけでなく、学内には様々な経験ができる場所があります。どうか、「自分のなりたい姿」に必要なリソースはどれなのか見極め、充実した学生生活を送ってください。願わくは、ICCがその一部になれますように!

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