Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

その他

理工からICC、そして世界へ (中山 渉)

pic140411-1基幹理工学部4年
中山 渉
ICC学生スタッフリーダー在職期間
2012年7月~2014年3月

きっかけは「ICC×電通 グループ・コンペ」

3年生になったばかりのある日、何気なくWaseda-net Portalにアクセスすると、「ICC×電通 グループ・コンペ」という文字が目に飛び込んできました。一年後に控えた就職活動に備えるべく、何かグループ・コンペやビジネス・コンテストに参加したいなと考えていた私は迷わず飛びつきました。正直、「ICC」よりも「電通」の文字に惹かれてのことでした。学生生活のほとんどを西早稲田(理工)キャンパスで過ごしてきたこともあってか、ICCについてはほとんど認識していませんでしたが、「電通社員の方に自分のアイディアやプレゼンを評価してもらえるなんて、こんなラッキーなチャンスはめったにない!」…と。

夢中で駆け抜けた2か月。そして学生スタッフへ

pic140411-25月にスタートした「ICC×電通 日本観光杯」は4人1組のグループで2か月かけて「日本の観光資源を活用した独自のツーリズム」を考案し、12チームでそれを競い合うグループ・コンペです。理工生の私にとって、国籍はもちろん、学部も学年もばらばらな3人の女の子(!)との協働体験はとても新鮮でした。バックグラウンドが異なるメンバー間のディスカッションはそれぞれ違った意見がぶつかり合い、同じ大学で学ぶ学生でもこんなにも異なる視点の意見が出てくるものかと驚嘆しました。観光プランの基本的な方針をまとめるのに苦労こそしたものの、4人の熱意は同レベルに高く、授業の合間を縫って少しでも集まる機会を作ってはプレゼンの準備をコツコツ進め、最終的には12チーム中2位の成績を収めることができました。

コンペが終わり、やり切った達成感と忙しくも充実していた2か月間が終わった寂しさを感じていた私は、ICCというフィールドで次なる扉を開けることにしました。それは「学生スタッフリーダー」への応募です。それがまた、思ってもみなかった新たな進路へと繋がることになりました。

自分を信じて道を切り拓く

pic140411-3学生スタッフになって2か月が経った3年の秋。アメリカのGoogle本社でウェブマスターマネージャーを務めている方をゲストにお招きする「トーク・セッション」の企画を担当しました。ゲストとやりとりをしながら準備を進めていくうちに、その方が早稲田大学を中退し、英語も話せず就労ビザも取得しないまま、ただ「行きたい」という熱意だけで渡米し、成功されたことを知りました。それまで海外での留学や就職を実現するためには、現地の言葉がある程度話せ、コミュニケーションを取れることが大前提だと考えていた私にとって、大きな衝撃でした。講演会当日は司会進行役を務めながら、一参加者としてもゲストのお話に聴き入りました。講演のなかで心に深く刻まれた言葉があります。「(敷かれた)道よりも自分を信じろ」。この言葉に勇気づけられて、「一度しかない人生だからやりたいことをやってみよう」と、昔一度は断念した海外留学(アメリカの大学への編入)に再チャレンジしてみることを決心したのです。今は、卒業後もそのまま海外で就職したいと考えています。まさに人生の転機となった瞬間でした。

偶然の出逢いから広がる可能性

一参加者、そして学生スタッフとしてICCを舞台に活動するなかで、偶然開けた「小さな扉」から、「大きな道」に繋がっていくことを、私は身を以て体感しました。ICCに出逢わなければきっと私は理工キャンパスにだけ通い、自分の専門研究にのみ打ち込んで、あまり深く考えることもないまま今春から日本で就職していたことでしょう。それはそれでもちろん悪くはありませんが、偶然の出逢いが転機となり、こうして自分の世界が大きく開けたことをとても幸運に感じています。これから先、慣れない留学生活ではきっと苦労も多くあるでしょうが、夢に向かってがんばっていきたいと思います。チャレンジ精神と、小さな一歩が次につながる可能性を信じて。

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