早稲田大学アジア太平洋研究科
ギリエルメ・ケンジ・チハヤ
ブラジル出身
ICC学生スタッフ在職期間
2008年2月~2008年12月
私は2008年3月から12月までICCで学生スタッフリーダーとしてアルバイトしていました。ICC設立からいる先輩方と比べては本当に短い間でしたが、様々な経験をさせて頂きました。
多くの学生がやるアルバイトとは違って、ICCのSSLは「バイトさん扱い」されません。フルタイムと大体同じレベルの仕事が期待されています。私はこのような期待に応えられたかどうかは分かりませんが、「アルバイトだからといっても大目に見てくれない」ということを意識しながらの仕事が大変勉強になりました。
正直なところ、もともと国際交流に興味はなく、大学院の研究に支障をきたさない学内でのアルバイトがしたかったのが応募したきっかけです。しかし、ICCで勤めているうちに、自然と「異文化交流とは何か」、「何のためにやるのか」という疑問を抱き始めて、最後には真剣に異文化交流の意義を考えさせられる交流イベントの計画に関わることになりました。
日本には、一昔前日常生活では異文化交流の機会がほとんどなかったそうです。だが、国際化を進めようとしている今は、他の文化で育った人と接する機会が増えて、その度にどうすれば良いか多くの人々が迷ってしまうのではないかと思います。
これは、好きな人ができた若者の立場に例えられます。「嫌われるかな」、「彼氏がいるのかな」、「私のことをどう思っているのかな」と心が不安でいっぱいです。しかし、これらの不安は実際にその彼女と話してみないと取り除けない。
ICCは違う文化で育った人たち同士の触れ合いを促進し、「勇気を持って彼女と話してみなよ」という友人の役割を果たしているのです。わずかなことかもしれないですが、日本社会の国際化と多様化に貢献していると思います。