文学部
Maya.O
私はICC主催のランゲージ&カルチャーエクスチェンジプログラム(以下、LCE)に昨年度から参加しており、今年で2年目になります。最初に応募した理由は、中国語の会話能力を向上させたいという思いからでした。しかし実際には、語学能力の向上だけでなく、留学生たちと深い友情をはぐくみ、個対個の関わりから少しずつ偏見を解消することができたと感じています。ここでは、LCEの簡単な紹介ののち、私が実際に取り組んだ活動とその感想をまとめます。
LCEは自分が教える言語と教わりたい言語を登録することで、ICC側が早稲田学内の学生同士をマッチングしてくれるプログラムです。LCEの魅力は自由度の高い設計になっている点で、パートナーが指定された後は、自分たちで対話の機会を自由にアレンジできます。食事をしながらカジュアルに話してもいいし、オンラインで話してもいい。もちろんプログラムが終了した後も各自で交流を続けてもいい。このような自由度の高さが、継続的な関係を維持できる大きな要因だと感じました。
今年度、私とマッチングしたのは中国人学生2人で、私を含めて3人のグループで交流しました。私たちは週1回100分間、対話の時間を設け、日本語を話す時間と中国語を話す時間を前半後半50分ずつに分けました。これは公平性を保つための工夫だったのですが、言語を切り替えることで自然に話題も変わるので、新鮮な気持ちで対話を続けられるというメリットもありました。また、曜日と時間を前もって決めておき、他に予定がない限り毎週会う、という方式を採用したので、予定が合わせやすかったのも良かったと思います。
実際のおしゃべりは基本的に日常的な話題が多く、相手のことを知りながら徐々に深い話をする機会も増えていきました。おしゃべりする中で、知らない単語や新しい表現に出会ったときはパートナーに質問してメモをとりました。その結果、単語力だけでなく、場面に応じた表現の使い分けも身に着けることができました。特に気を付けていたことは、相手が発話しているときは最後まで聞き、文法や単語に間違いがあれば簡単に訂正することです。互いに安心して話せる環境を作るために、「あなたの話をちゃんと聞きますよ」という姿勢を示しました。プログラム全体を通して、間違えてもいいから話したい、という意欲を引き出せるような環境づくりを心がけました。
LCEを通して語学能力の向上も確かに感じていますが、私にとっての一番大きな成長は間違いを恐れずに話せるようになったことです。安心して話せる関係性ができていたおかげで、失敗を気にしすぎず前向きにコミュニケーションに踏み込むことができました。この積み重ねによって、相手に伝えたいという意欲が引き出され、学習が深まったことを実感しています。
そして、パートナーと話していると、相手の好みや価値観、経験、将来の希望など、個人としての姿が見えてきます。それは国籍や言語を超え、相手と向き合ったからこそ得られたものだと思います。このように対話することで見えてくるのは、相手を「中国人だから」と一括りにすることはできないということです。個人同士の対話や継続的な関わりが、私たちを偏見から解き放ってくれる。このような気付きを与えてくれたパートナー、そして出会いの場を用意してくださったLCEに、心から感謝しています。
以上、LCE最大の魅力は、なんといっても「語学学習と人との出会いのいいとこ取り」ができることです。LCEを通して出会ったパートナーたちとの間には、国籍や言語の違いを超えた強固な友情が生まれました。みなさんも、言語交換、文化交流の先にある友情を掴んでみませんか?



