ICC (Intercultural Communication Center)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

その他

世界の文化をリアルの声を通して学び、早稲田の風土を継承する

政治経済学部4年 太田直輝

私が、ICCアウトリーチプログラムに参加しようと思った理由は、2つあります。1つ目は、英語を使って何かを成し遂げることに再び挑戦したかったからです。私は、大学2年生の秋から1年間、アメリカの大学に留学しました。何事も時間が空くと忘れてしまうと言われますが、言語はとりわけその傾向が強いと思います(余談ではありますが、15年以上ピアノを弾き続けている私にとっては、ピアノも言語と同じくらい「ブランク」は恐ろしいです)。そのため、留学から帰国後、英語を使う機会がほとんどなくなってしまった私にとって、留学生と英語を用いて1つのものを作り上げる本プログラムに魅力を感じました。

2つ目は、自身が高校生の時に挑戦を後押ししてもらったように、私も、生徒に自分の経験を通して何かしらを伝えたいと考えたからです。留学に行くまで私は、1度も海外に行ったことがなく、さらには海外に対する関心や憧れのような感情も決して高くはありませんでした。しかし、高校生の時に私が教わっていた、早稲田の大先輩でもある、英語の先生の影響を受け、大学生で留学することを目指しました。本プログラムの開催校が、私の母校の早稲田大学高等学院だったため、自身が高校の時に影響を受けたように、生徒に自分の何かを伝えたい、という思いからプログラムへの参加をしました。

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一緒に授業を行うパートナーはオランダからの留学生でした。パートナーとは、大学の授業後に打ち合わせをしたり、その後夜ご飯を一緒に食べたりして、お互いの大学生活などについて話しながら、授業準備を進めていきました。授業の内容としては、オランダ語の会話表現の練習や、オランダの生活紹介を計画しました。生活紹介では、実際にパートナーが過ごしていた1日の学校スケジュールを紹介するなど、留学生だからこそ伝えられるリアルな情報を含めることを目指しました。彼女は、母語のオランダ語、そして英語、さらには何種類もの言語を話すことができるそうです。様々な国に囲まれたオランダでは、学校教育でも、多くの言語を学ぶそうです。英語だけですら習得するのに何年も費やしている私からすれば、羨ましい一方、想像を超えるほどの努力を重ねてきたのだろうと、尊敬しかないパートナーでした。

本番は、単なる「講義」にしたくなかったので、私たちの授業は、クイズで挙手を求めたり、映像で文化を紹介したり、簡単な会話練習などを中心に構成しました。しかし、授業当日の私たちの最大の心配点は、生徒が積極的に挙手や発言をしてくれるのかという点でした。しかしそれは要らぬ心配でした。生徒はみな、ちょっとしたことに対してもリアクションをしてくれて、双方向の活発な授業をすることができました。本プログラムは、中学1年生の「授業」を担当するものでしたが、そうした活発な双方のやり取りだったため、授業というよりも、「交流」に近い雰囲気で行うことが出来ました。また、今回訪問する学校は、男子校だったのですが、それが彼女にとっては驚きだったそうです。オランダでは、ほとん

どの学校が男女共学だそうで、教室に男子しかいない光景に終始新鮮に感じていたようです。

これまで旅行も含めて、海外経験が全くなかった私が、海外の大学で学ぶことに挑戦し、語学をはじめとする学問のみならず、留学先の文化や風土を学ぶことができたのは、早稲田というフィールドがあったからです。当時、高校生だった私が、早稲田の先輩でもある高校の英語の先生から教えていただいたように、早稲田の後輩でもある学院中学部の生徒にも、早稲田には世界とつながることができる制度や環境が揃っており、それを最大限活用することで自身を大きく成長させることができ、同時に自信にもつながることを、早稲田大学の学生として、本プログラムを通して、少しでも彼らに伝わっていれば、ただの自己満足かもしれませんが、嬉しいです。

中学生の彼らから見れば、今回私は「オランダの文化や言語を留学生と教える学生」として見えていたかもしれません、しかし、授業の準備を通して私は「オランダの文化や言語を留学生から学ぶ学生」でもありました。このように、留学生との1つの授業を作り上げながら、自分自身も、パートナーの国について学ぶことができるのが、本プログラムの良いところだと思います。それぞれの国や地域に風土があるように、早稲田大学にも風土があります。早稲田には個性に富んだ学生が集まり、各々の多種多様な全ての価値観を受け入れ、そこから高め合う風土が根付いていると思います。そして、多種多様な価値観を受け入れることができるようになるためには、まずはその価値観や文化を「知る」ことから始まり、そのきっかけが、まさにICCアウトリーチプログラムだと思います。

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