Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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言葉の壁を越えて出会えた、新しい自分 ICC アウトリーチプログラム参加者レポート

法学部 本田里音

私がこのプログラムに応募した理由は、大学生活のうちに海外の学生とつながる経験がしたかったからです。大学4年生となり、最後の1年間はこれまで挑戦したことのないことに積極的に取り組みたいと考えていました。私は早稲田大学という国際色豊かな環境にいながら、これまで留学生との接点があまりありませんでした。そこで、海外とのつながりを深めたいと考え、まず日本語支援の授業ボランティアに参加しました。しかし、初対面の留学生にはなかなか話しかけることができず、緊張してしまう自分に気づきました。

そんな時、早稲田メールでこのICCアウトリーチプログラムの募集を知り、「これが自分を変えるチャンスだ」と感じ、応募を決意しました。また、もともと子どもと関わることが好きだったため、子どもたちにわかりやすく教える経験を通して、自分の言語化能力も高めたいと思いました。

私は日本人学生として、サモア出身の留学生とペアを組み、授業の準備を行いました。初対面の際は、「サモアについて深く知りたい」というワクワク感と、「自分の英語で通じるだろうか」という不安が入り混じっていました。実際に対話をしてみると、言いたいことがうまく英語にできずもどかしさを感じましたが、パートナーは私のつたない英語を丁寧に聞いてくれ、言い換えてサポートしてくれました。そのおかげで安心してコミュニケーションが取れ、2回の打ち合わせも明るく楽しい雰囲気で行うことができました。

特に印象的だったのは、2回目の打ち合わせで、パートナーが持参したウクレレを使って授業で教える歌を練習したことです。その際、私にもウクレレの弾き方を丁寧に教えてくれ、少しずつメロディーが弾けるようになったときには、まるで自分もサモア文化の一員になれたようで、とても嬉しく感じました。

当日は早稲田大学高等学院中学部を訪問し、準備してきた授業の成果を発揮したいという気持ちがありましたが、生徒たちが楽しんでくれるか、最後まで興味を持って聞いてくれるか不安でとても緊張していました。

緊張しながら教室に入り、授業を開始しました。アイスブレイクとして、ボールをココナッツに見立てて行う「ココナッツピックゲーム」を実施し、全員参加型のサモアの掛け声も紹介しました。この活動のおかげで教室の雰囲気が一気に明るくなり、私の緊張もほぐれました。特に、パートナーが明るい声で楽しそうにゲームや掛け声を紹介してくれたことが、生徒たちを惹きつけた大きな要因だと感じています。私自身も、今後はそのように場を明るくできる存在を目指したいと思いました。

このプログラムを通して、私が得た学びは大きく2つあります。

まずは一歩踏み出す勇気を持つことです。今回、「留学生とつながりたい」という思いから参加を決めましたが、言語の壁は思ったより大きな問題ではなく、「相手を知りたい」という気持ちがあれば、十分にコミュニケーションがとれることを実感しました。また、この経験をきっかけに、パートナーが所属する団体の英語オンリーのイベントに参加し、アウトリーチプログラムでの出会いを次につなげることができました。

2つ目は、自分に自信を持つことの大切さです。このプログラムを通して言語化能力を高めたいと考えていましたが、それ以上に大切なのは「自信を持って伝えること」だと学びました。パートナーが授業中も堂々と話していた姿を見て、自分ももっと自信を持って話すことで、結果的に表現力も磨かれていくのだと感じました。

このプログラムは、私にとって非常に貴重な経験となりました。ICCスタッフの皆さま、早稲田大学高等学院中学部の先生方、生徒の皆さん、そして素晴らしいパートナーに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

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