じゅり(ICC学生スタッフリーダー)
こんにちは! 11月から新SSLとして働いているじゅりです。 新しい年を迎え、早いもので今学期も終わりに近づいていますね。 私は、この年末年始には、地元である奈良に帰省していました!

横断歩道を渡ろうとする鹿と注意看板 (photo by author)
ここまで見てきましたが、ならまちの最大の魅力は何と言っても鹿ではないでしょうか。 1300頭近い鹿が「ならまちの鹿」として人々と共生しています! 皆さんは、なぜこれほど鹿が多いかご存知ですか。
奈良では古来から、鹿は春日大社の「神鹿(しんろく)」、「神の使い」とされており、寺院や地域住民から手厚い保護を受けてきたことが、その訳なのです! 現在でも、人と接触した際にけがをさせる危険性のあるオスの角を切る、「鹿の角切り」などが伝統行事として行われていたり、詳しい条例が定められていたりと、奈良から全面で愛され続けています。
ならまちをただ歩いていると、鹿が横断歩道でしっかりと待つ姿から、暑い日にはお店の前で涼む姿まで目にすることができます。 彼らを見ていると、餌があってもおっとりしている子もいれば、スキップしながらドヤ顔をしてくるお茶目な子もおり、同じ鹿でも性格が様々で愛らしいです!
最後に、鹿と文化理解

私が出会ったおちゃめな鹿 (photo by author)
生まれたころから鹿を見てきた私としては、この「ならまちの鹿」はさも当たり前の存在でした。 ですが、野生でも生息する生物が、これほどまでに、人間に慣れて、自由に街を動き回り、自然と共生していることは不思議な光景であり、素晴らしい奈良の文化だとつくづく感じています。
その反面、鹿がプラスチックを食べてしまったり、車に轢かれてしまったりと、人間と鹿の間には多くの問題も起きていることも事実です、、、 また、悲しいことに、最近ではSNS上で「ならまちの鹿」と観光客の映像が議論を呼んでいるのを多く目にします。 動物への暴力があれば、それは決して許されることではありません。 ですが、私はその映像が、ただその当事者のへの指摘や怒りでなく、その背景の民族や国家全体への偏見を示す場になっているように感じます。
私としては、奈良が守り続けてきた鹿が、人々の対立を煽る攻撃装置になってしまうことが、何より残念に思います。
他の人にも知ってほしいと思う良い景観に人々が訪れますが、ツーリズムが進めば問題も出てくることは避けがたいです。 日本だから、ということは関係なく、だれがどこに訪れるにしても、現地の生活や文化の尊重を心掛けていきたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!もし、今回の記事でより奈良に興味を持っていただけたら幸いです。