Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

その他

理系学生にこそSSLを目指してほしい ICC学生スタッフ卒業レポート

りょう 
基幹理工学部 
ICC 学生スタッフリーダ 
2023年11月~2025年1月在籍 

約1年間、 ICCの学生スタッフリーダー(以下SSL)としての活動を通じて感じた想いをお伝えします。現在、SSLは十数人いますが、その中で理工学部に在籍しているスタッフは私だけでした。キャンパスの位置や言語力等の障壁は十分理解できますが、少し物足りなく感じています。ICCをさらに多様性に溢れ、多くの学生の心に残る異文化交流の機会を提供できる組織に成長させるためにも、理系学生の力が必要だと私は考えています。理系学生がSSLとして活動する意義を、実体験を基にお届けいたします。

理系の強みを引き出す「決断力」を身に着けてほしい 

私がSSLとして得た学びの内、最も印象的なものは「決断力」です。私がこの「決断力」を強く意識させられたのは、”ICC Mandolin Night”というイベントの主担当を務めたときです。このイベントは、ローマ法王の前でも演奏経験のある世界的なマンドリン奏者であるカルロ アオンツォ氏を招き演奏をいただくイベントでした。

ICC Mandolin Night にてマンドリンを演奏するカルロ氏(ICC photo)

ICC Mandolin Night にてマンドリンを演奏するカルロ氏(ICC photo)

一番印象的だったのは、世界的なゲストをお招きする失敗の許されないイベントでありながら、「西ノ原さんが決めてください」と最終的な決断を求められたことです。準備のスケジュールや参加者数の目標値といった大枠から、誰を補助スタッフとして採用しどのように配置するか?当日の椅子の配置はどうするのか?といった細かい部分まで、自分の判断に責任を負うことを求められました。当初は周囲から様々な意見をもらい自分なりに考えてみるも、どれが正解か分からず決断を躊躇してしまう。結局職員の方が意思決定するこことになり、悔しい思いをすることもありました。はぁなんと弱いことでしょう、さすがに厳しいって。しかし何度も判断を迫られる過程で、「絶対的な正解は無く、自分の決断を正解と信じるしかない」そう考えるようになり、徐々に自分で「決断」する感覚を掴むことができました。その結果、後半は自分が主体となって準備を進めることができ、無事イベントを終えることができました。

司会を行う筆者 上手(ICC photo)

司会を行う筆者 上手(ICC photo)

私は、この「決断力」を理系の学生にこそ育んでほしいと考えています。理系の学問、特に大学の基礎科目までは答えが定量的に求まる場面が多いと考えています。その環境で育ったために、無意識に客観的な正解を求めてしまい決めきれなかった、そう自己を振り返っています。私と同じではないと思いますが、一定程度理系の学生さんはこの考え方が強いのではないかと思っています。しかし実際の社会では、客観的に正解が定まることは稀だと考えています。論理的に考えた上で、不確実な部分は自分の「決断」を信じることが必要だと、この経験から学びました。SSLでの経験を通じて、理系学生の論理的な思考力を生かすために必要な「決断力」を培うことができる、私はそう考えています

言語の壁に臆せず飛び込んでほしい 

理系の学生がSSLに挑戦する際の一番の懸念は、言語ではないでしょうか。私は、それを理由に躊躇する必要はないと考えています。流石に “good morning” しか分からない状態では務まりませんが、早稲田に入学された皆さんなら大丈夫なはずです。なぜなら、SSL同士で補い合うことができるからです。私も英語が物凄く得意なわけではないので、イベントでは英語対応を他のSSLに任せることが多いです。実際、数十のイベントに携わってきましたが、英語で司会進行を務めたことは人差し指から薬指で数えられる程度です。また、SSLに求められる素養は必ずしも言語力や国際経験ではありません。SSLは非常に個性豊かだと日々感じています。AV機器に精通した人、デザインと文才に長けた人、、、 

高尾山イベント時のスタッフ集合写真(ICC photo)

高尾山イベント時のスタッフ集合写真(ICC photo)

一人一人が自分の色を持って働いています。言語や国際経験を理由に尻込みするのではなく、自分にしか出せない色を見つけて飛び込んでみてください。 

理系の素地を活かして、ICCを更に盛り上げてほしい 

最後に、理系の学生がICCに果たす貢献は大きいと考えています。理系の論理的な考え方や、数的処理の強みはイベントの成功にも大きな貢献ができる強みだと思います。また、「西早稲田キャンパスだとICCを知る機会が少ないな、、」「意外と国際交流に関心の高い学生が多い!」など、西早稲田キャンパスで学生生活を送っているからこそ分かる学生のニーズがあるはずです。その気付きをICCの活動に還元するだけでも、大きな貢献です。是非我々の仲間となり、ICCの発展に貢献してくれると嬉しい限りです。 

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