Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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五感に響くSHIRO、私たちを魅了し続ける理由 ICCトークセッション 参加者レポート

政治経済学部
杉本晴輝
私がSHIROというブランドを知ったきっかけ

何気なく見ていたYouTube動画で「SHIROの香水はお手頃で香りがすごくいい!」と紹介されているのを観て、興味を持ちました。それで「ブランドテーマやこだわりをもっと知りたい」と思い、今回のイベントに参加することに。さらに、ブランドを立ち上げた方のお話を直接聞ける機会はめったにないので、すごく楽しみにしていました。

参加して印象に残ったこと 

1.素材へのこだわり

今井さんの素材を追求する姿勢がとても印象的でした。イベントでは、各テーブルに6種類の原材料が並べてあり、自由に触ったり、匂いを試したりしました。ラベンダー、コーラの残渣、ジンジャーシロップの残渣、キャノーラ油など様々な物が並べてあり、実際に製品を企画している気持ちになりました。また五感を使って何かを感じるのが新鮮なのと、コーラの残渣がとても良い香りで、イベント中何回も匂いを嗅いでいました。今井さんは、このように五感で触れたり、実際に産地へ足を運んで素材を吟味されていると仰っていました。今井さんのように、実際に訪れないと発見できない気づきが、SHIRO製品に生かされていることは学びになりました。またデジタル化に逆行してでも、五感で感じて、考えるというプロセスはものづくりには欠かせないことも、とても面白いと思いました。 

2.素材の再利用への注力 

SHIROの店舗や製品に、再利用された素材や資材がたくさん使われていると知って驚きました。産業廃棄物を資源化して店舗の什器へリメイクしたり、捨てられてしまっていた素材を化粧水の材料にしていることにはとても驚きました。廃棄物が生まれてしまうものづくりだからこそ、環境への負担を減らす取り組みをされていることに、好感を持ちました。環境への配慮が叫ばれているなか、実際にリユースやリサイクルなどの取り組みをされている会社はどれだけあるのか、気になりました。 

3.価値がないと思われているものを化粧品に甦らせる 

詳しい素材名は忘れてしまったのですが、捨てられてしまっている原材料を資源として活用しているのが衝撃的でした。その資源を市場より高値で買い取り、化粧水のような製品に生まれ変わらせることで、両者がWin-Winの結果にすることができるという経済的な価値が低い素材から、新しい価値を生み出すモデルは、とても勉強になりました。 

最後に

今回のイベントでは、店舗では知り得ない、ブランドの背景を知ることができました。一消費者として製品の特徴や価格などにしか注目をしていなかった所、その製品の根底にあるメッセージを想像することができました。また今井さんのものづくりへの姿勢、そして素材の再利用から付加価値を生み出すビジネスモデルなど、貴重なお話を聞くことができました。就職活動をしている私にとって、ものづくりのプロセスを知ることは、仕事の解像度を高めるきっかけにもなりました。このイベントに携わった皆さん、貴重な機会を作っていただき、ありがとうございました。 

(Photo by author)

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