まな(ICC学生スタッフリーダー)
このブログに興味をもっていただき、ありがとうございます。
日本に留学して三年目になったので、思い出を厳選してみました。「一人で留学するのってどういうことなんだろう」とか、「留学しているうちに心境はどう変化するんだろう」とかを知りたい方はぜひ暇な時に、こちらをご一読いただければ大変嬉しく思います。
1、感覚が全開になること
「外国にいるって、どういうことだろう。空気、匂い、光。あらゆるものが、これに私は馴染みがない、と異質性の信号を送ってくる。ざわざわと肌が泡立ち、体中がその信号を捉えようと、すべての感覚を全開にする。そのテンションがたまらない。」―上野千鶴子『国境 お構いなし』
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最初に日本に来た時はまだコロナが酷かった時期なので、千葉の隔離施設で三日間を過ごした後、日本語学校のバスに乗ってやっと都内に入ることができました。ここに並んでいる2枚はどちらもバスの車窓から撮ったもので、ワクワクする気持ちを抑えきれないまま、思わずシャッターを切った覚えが今でも鮮明です。
2、一人で巡る春夏秋冬
初めて一人暮らしの生活が始まり、一人でいるのが普通になっていました。しかし、ひとりぼっちにはなりませんでした。なぜかというと、春になったら、国の至る所に桜色が染まっていくし、夏が近づくと、紫陽花が咲き乱れ、苦手だった梅雨も楽しめるようになります。この国中に溢れんばかりの季節感覚が私を一人にさせなかったです。このブログを執筆し始めるのが六月だったので、紫陽花についてのエピソードを一つ思い出しました:
中国では、川端康成の「花は眠らない」という言葉がとても有名です。
「花は眠らないと、わかりきったことも、ふと花を新しく見る機縁となった。命いっぱい開いている、切ない美しさが感じられた。夜中の四時の花もありがたいとしなければならない。一輪の花が美しいならば、生きていようと、私はつぶやく時もある。」―川端康成『美しい日本の私』
この言葉は、高校生だった私にとってはわかったようでわからないものでした。が、雨の中に終電ギリギリまでバイトをして、疲れ切った帰り道でふと綺麗に咲いている紫陽花を見た瞬間、川端康成のその言葉が頭の中に響きました。
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満開な桜や真夏の木陰、秋の紅葉や冬の吹雪。終わらないLife goes on…♪
3、みんなで歌う
人とはみんな、一期一会なんだから!
肖像権の問題で写真を掲載することができないが、この2年間でいろんなきっかけでいろんなところで関わってくださった皆さん、そして友だちになってくれた皆さん、本当にありがとうございました。一人の知り合いもいない異邦でこれほどたくさんの温もりを感じることができるのは、皆さんのおかげです。普段では上手く伝えないかもしれないが、いつかきっとこの言葉以上の感謝の気持ちを私なりの形で皆さんに届きたいです。
4、終わりに
“关于温柔、梦想、永不放弃的事,和永不忘记的人。”——《天官赐福》后记
「優しさ、夢、絶対に諦めないことと、永遠に忘れない人について」――小説『天官賜福』あとがき
最近はまった小説のこの言葉を私の二十代の自分軸として使わせていただきました。
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ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
またどこかでお会いできるのを楽しみにしております。