おいしいの多様さを伝える祭へ!
ICC学生スタッフリーダー(SSL)ユウキ
こんにちは!学生スタッフのユウキ(Yuki)です。
2023年12月4日、早稲田で出会うおいしいローカル祭と題して、日本のご当地食や県の情報を紹介し、県特有のおいしさや魅力を味わうイベントを開催しました。今回は宮城県・高知県・宮崎県にご協力いただきました!
当日は大勢の方にお集まりいただき、お祭りのように盛り上がる時間になりました。ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!
この記事では企画の裏側として、なぜローカル祭を実施しようと思ったのか、そしてイベントを通して率直に感じたことを皆さんに共有していきます!ぜひ最後までご覧ください。
挑戦:複数県との同時開催×試食ありで盛り上げる!
ローカル祭を企画したのは6月下旬のこと、5か月間かけて準備してきました。このイベントが自分でICCイベントを企画した3回目のものになるのですが、何をテーマに異文化交流の機会を届けようか、悩みに悩んでいたのを今でも忘れられません…笑
悩みながらも考えていたのは、「ICCであまりできていなかったことを成し遂げたいな」ということです。コロナ禍によって皆さんも、そしてICCも多くのことに制限がかかり、やりたいことが中々実現できなかったと思います。コロナ明けで徐々にイベントの形態も制限が薄れていった時期だったので、コロナ前にできていたことを復活させ、かつそれをパワーアップしたい!と漠然と思っていました。
そこでふと思いついたのが、前にICCで開催していたローカルフェスタの存在です。日本の都道府県の魅力を伝えるイベントを定期的に開催していたのですが、コロナ禍でなかなか元通りの形態で開催できずにいるのを知りました。ICCは日本に強く関心を持っている海外出身の学生も多く集まっており、そんな人たちに日本の良さをもっと広めて、「日本の知らなかったこと」という異文化を届けたいと考えました。また、コロナ禍で本格的な試食ありのイベントもできていなかったので、それを復活させたいと考えました。
都道府県の「おいしい」を届けたい
具体的に日本のどんな良さを伝えたいかな?と考えていた時に出た答えが「ご当地食」でした。「〇〇県/〇〇地方といえば、この食べものが有名だよね」「この味は隣の県でも違う!」という形で、日本の「おいしい」は多様性に富んでいるのでは?そしてそれは他の国では滅多にない食文化の特徴なのでは?と感じたことが今までたくさんありました。複数の都道府県の食品を食べ比べして、それぞれの味を楽しむことで、日本のオリジナリティ溢れる食文化を届けたいと考えていました。
余談ですが、私は今まで何度もアンテナショップ(都内で各都道府県のご当地食品やグッズが売られているショップ)に足を運んで、色々と食品を買って食べていたのもあって、ローカル祭は私の趣味ともつながっていました。好きこそものの上手なれではないですが、自分もパッションをもってイベントを運営できる!と感じたのも、ローカル祭を企画したきっかけになります。
都道府県の「すごい」を届けたい
もうひとつ、皆さんにお伝えしたいことがあります。
今は少しずつ緩和してきたものの、新型コロナウイルス蔓延の影響で PR に苦しんだ自治体アンテナショップは集客減で閉鎖や休業を強いられている傾向にあると知りました。アンテナショップや物産展に足を運び、まだ知らなかった地方の名産品を味わった経験のある私自身にとっても、地方の「おいしさ」「魅力」が活かしきれない状況をどうにかできないかと感じるようになりました。
また、イベントを準備する前に、自分で複数県のアンテナショップを廻って店員さんに質問をして気づいたこともありました。
自分:普段ショップを利用している方はどのような方が多いですか?
店員:長年主婦層が多いよね。最近は海外からのお客様も増えてきたけど、君みたいな大学生はまだ少ないかな
自分:・・・・そうなんですね、あまり疑問に感じたことがなかったので!お聞きできてよかったです!
というやりとりがありました。
「学生はじめ若い世代に県の魅力があまり伝わっていない」現状は、今回ご協力いただいた宮城県・高知県・宮崎県の皆様も同じように感じていました。そこから、ローカル祭の意義を確信し、「自分が学生にその魅力を届けるんだ!」とさらに心に炎が灯ったことを未だに忘れられません。
- 宮城県ブース
- 高知県ブース
- 宮崎県ブース (ICC Photos)
感謝:多くの人に支えられて
ローカル祭は、県の皆様、ICCスタッフの皆さんに多くの場面で支えられて成し遂げることができました。
3県の支え
高い志と情熱をもって、準備をはじめたのは良かったのですが、実際複数の県と同時にやり取りするのは想像以上に時間がかかりました。どの県も「予算と人員が少ない」という悩みを抱えていることを、打ち合わせや電話でのコミュニケーションを通して知り、「それでもローカル祭に時間を使ってくれる県はあるのかな」と悲しくなったこともありました。断られてしまうこともあり、イベントの内容に自信を失った時期もありました。
ICCとしてもはじめてのローカル祭、まだ詳しい内容や日程が決まっていないにもかかわらず、参加をご快諾いただいたのは宮城県・高知県・宮崎県でした。私の持つ「あまり県の魅力が大学生に届いていない現状をイベントという手段を通して変えたい」という課題に共感していただき、本当に嬉しかったです。イベントが近づくにつれ、どのようなテーマで何を試食品に出そうか、どのような形で県の魅力を伝えようかという相談をした際にも、丁寧にコメントをいただけたおかげで、イベントの質もかなり高まったと感じています。
ICCスタッフの支え
ローカル祭を企画した際、「本当にその規模をひとりで運営できるの?」「もっと規模を小さくしてもいいのではないか」というように、最初は企画に対して懐疑的な声もありました。ただ、準備を進めるにつれてそのような声は一切なくなっていました。もちろんICCとしても前例がないことがたくさんありましたし、私もイベント前日まで準備が残るなど、少し慌ただしいこともありました。それでも「試食品のテーマをどうするか相談に乗るよ」、「イベントのPR手伝うよ!」など、多くのスタッフに助けられました。時間をとって自分の熱意を形にするうえで貴重なアドバイスをしていただいたスタッフの皆さんに支えられました。本当に感謝してもしきれません。
- 各県のお菓子を試食!①
- 各県のお菓子を試食!②
- ブースで県の方と会話!①
- ブースで県の方と会話!② (ICC Photos)
決意:もっと「おいしい」を届ける!
このローカル祭で本当に嬉しかったことがあります。
交流タイムで参加者の皆さんに試食品を食べてみた感想を知りたいと思い、インタビューをしていたのですが、その際にある参加者が笑顔で「これおいしいね!」と反応してくれました。
「おいしい」ローカル祭で、「おいしい」をいただきました。これがまさに、このローカル祭で私が届けたかったことでした!
「おいしい」はすごくシンプルな言葉に思えて、その人の喜びがダイレクトに伝わってくる、素敵な言葉だと思います。そして人それぞれ、都道府県それぞれに「おいしさ」があることも改めて感じ取れた、そんなイベントでした。
今回紹介した3県以外にも、まだまだたくさん都道府県はあります。そして、参加者のみなさんからアンケートで「もっと日本のご当地食を紹介してほしい」という声を沢山いただいています。それに応えられるように、皆さんにご当地食と都道府県の魅力を伝え続けられるように、引き継いでいきます!
この度、ご協力いただきました、宮城県・高知県・宮崎県の皆様、そして参加してくれた多くの方に心から感謝申し上げます。イベント当日の運営に協力いただいたICCスタッフの皆さんも本当にありがとうございました!

イベント終わりに皆で集合写真!ありがとうございました!(photo by ICC)
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
おいしいローカル祭に参加してくれた皆さんからの言葉
日本人として日本に住んでいても知らない情報を知れたこと、知らないことがたくさんあるということを認識できてよかった。留学生がイベントを楽しんでいる姿を見て、改めて日本の食や地域の良さをより広めたいと感じることが出来た。
面白いし美味しい!友達もできて最高なイベント!
各地の担当者の方が、その県の魅力が詰まった紹介をしてくださり、とても勉強になりました!ICC といえば、国際交流のイメージでしたが、自分の国のことを知る重要性も伝えてくださった気がします。