法学部 M.N.
冬の訪れを感じる11月初旬、ICCによる初のスポーツイベントである、バレーボールナイトに参加いたしました。私事ですが、一昨年の夏に開催された東京五輪2020の男子バレーボール戦をテレビで見て以来、バレーボール観戦にはまってしまいました。そして、いつしか、自分も仲間とプレーしたいとの気持ちが湧いていました。そんな中、ICCによるバレーボールナイトという企画を見つけ、すぐに参加を申し込みました。
当日は早稲田大学バレーボール部が普段の活動で使用している上井草体育館にてイベントが行われました。6~7人のグループに分かれ、自己紹介などのアイスブレイクを行った後、チーム名を話し合って決めました。私のチームには、イタリア、ドイツ、インドネシア、オーストラリアからの留学生と日本人学生がおり、国際色豊かなチームメンバーでのプレーとなりました。アイスブレイクでは、互いに専攻やバレーボールのプレー経験などについて話しました。
いよいよ待ちに待ったプレーが始まるのかと思いきや、最初の30分はみっちり練習メニューが組み込まれていました(笑)。ペアでのパス練習と全体でのサーブ練習、グループでのスパイク練習を行いました。練習の際は、バレーボール部員の方々が適宜アドバイスをくださったので、とても有難かったです。スパイク練習まで終えた後は、“I’m tired”、“Me too…”というような会話を交わしていました。
いよいよ待ちに待ったプレーが行われました。私のチームはプレー経験者と初心者が混在していましたが、試合に向けてチーム一丸となって熱心に作戦を立てました。“Let’s try not to drop the ball”や“We just have to return the ball back”と口々に述べ合いました。
いざコートに立つと、背がとても高い人やプレー用の膝当てをつけかなり気合いの入った人が多く、比較的エンジョイ派だった私のチームメンバーは、“Wow…!”と驚きを隠せず、圧倒されてしまいました。実際、プレー中も、度々角度の鋭いサーブが飛んできて、かなり本格的な試合となりました。チームでボールが拾えなかった際には、大きく悔しがる声が聞こえてくるなど、白熱した試合がコートで繰り広げられていました。プレー中、私のチームでは、サーブやスパイクで得点する度に、“Great!”や“Nice serve!”と仲間を称賛し、チーム一人一人が得点者と手を叩き合いました。惜しくもサーブやレシーブを失敗してしまった時には、“Nice try!”と互いに挑戦したことを励ます言葉を交わしていました。対戦チームが強く、私のチームは総当たり戦で負け続けていましたが、最後にプレーした試合で初めて一勝を修めることができ、チーム全員で喜び合いました。
今回のイベントでは、チームでのプレーを通じて、チーム一人一人と話す機会を多く得られ、イベントが終わる頃には一人一人との絆が深まっており、参加して本当によかったと思いました。また、プレーを通じて、国籍などバックグラウンドの異なるチームメンバーと、プレーの際の歓喜や残念な気持ちなどを互いに共有することができて、たとえ国籍などバックグラウンドは異なっていても、心と心で通じ合うことができるのだと改めて感じました。更に、バレーボールは、チームの一人でも欠けるとプレーが成立しないチームスポーツですが、今回のプレーでは、国籍などバックグラウンドの異なるメンバーで構成された私のチームにおいて、メンバー一人一人の活躍や挑戦を「個」として尊重し合う雰囲気が感じられ、バレーボールはバックグラウンドの違いを越えて、人と人とを「個」として繋げてくれる素晴らしいスポーツなのだと感じました。
最後に、バレーボールナイトのイベントを企画して下さった、ICCスタッフの方々と早稲田大学バレーボール部の方々に改めて感謝申し上げます。

当日参加の皆さん(ICC photo)