Waseda University Intercultural Communication Center (ICC)早稲田大学 ICC(異文化交流センター)

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紙を切りながら中国文化を体験しよう 中国剪紙イベント企画者レポート

ICC学生スタッフリーダー タン 

 2023年7月3日に中国剪紙ワークショップを開催しました! 

今回の図案(兎)photo by ICC

剪紙」とは?企画背景 

中国出身の私が、周りの中国出身以外の友達と中国文化に関する話をしていたら、「麻婆豆腐」や「小籠包」など料理しか出なかったことに気づき、問題を感じ始めました。中国の長い五千年歴史の中、料理以外の中国文化も早稲田の皆さんに知っていただきたいという思いで、中国の無形文化遺産である「剪紙」のイベントを企画しました。 

数多くの中国伝統文化から中国の民間芸術である「剪紙」を選んだ理由は2つあります。1つ目は、剪紙は花や動物から日常風景まで、さまざまな意味が込められた図案を紙にハサミで切ったものを、中国の新年の時にお祝いの飾りとして窓やドアに貼るという慣習があるからです。そのため、ただの工芸品ではなく、中国の歴史とも深く関わり、剪紙を通して歴史にも触れていただきたいと思いました。2つ目は、剪紙は手作業でワークショップを行えるため、参加者が興味を持ち、楽しんでもらえると強く感じたからです。そして、各自の作品を持ち帰ることで参加者にとって有意義であると思いました。 

ゲストの方 

今回は剪紙専門の鄒先生にご協力いただきました。鄒先生は中国無形文化遺産継承者、日本華人美術家協会理事で、「楽しい動物のきり紙」(日貿出版社)に作品を提供協力や日中芸術展への参加など、日中芸術交流に貢献していらっしゃいます。今回のイベントのために会場設営の飾りのご提供、歴史に関するご講演や丁寧なワークショップの指導のおかげで、参加者、そして私を含めたスタッフの剪紙への理解が一層深まりました。ご協力いただき本当に感謝しています。 

また、今回は中国の有名メディア人民日報にイベントを取材いただき、本イベントの内容が「中国無形文化遺産」のドキュメンタリー(こちら)に入ることになりました。自分の企画したイベントがメディアに載るとは思いもしなかったので、自分の人生にとって大きな誇りになりました。 

鄒先生ご講演中の様子 (photo by ICC)

当日のワークショップ 

鄒先生による剪紙レクチャーの後、メインのワークショップに入りました。今回は3つの図案を用意し、テーマは今年の干支 「兎」でした。参加者がそれぞれ好きな図案を選んで、事前に用意した剪紙専用のハサミと赤紙で作成する形で進めました 

「想像より難しかった」、「小さい穴を切る時は大変で、そこから民間工芸人の偉さが感じられました」や「時間が足りない」という感想がありました。図案によって難易度が異なるため、早く終わった人もぎりぎりまで作業をしていた参加者もいました。作成いただいた後、参加者は色紙に貼り、「作品」として完成できました。作業中のコミュニケーションも中国文化に関するもので盛り上がり、参加者たちの楽しんでいる姿を見かけ、とても嬉しく思いました。 

ワークショップの様子 (photos by ICC)

最後に 

21世紀に入り、技術の発展やグローバル化が進んでいる中、剪紙のような無形文化遺産が段々忘れられてしまう可能性がありますが、それでは文化が継承されず、将来的に大きい問題になると感じています。中国の大事な文化を守るためにも、海外でも文化を広げるためにも、これからも中国文化に関するイベントを開催したいと考えております。 

今回のイベントは初めて個人で企画したイベントのため、様々な確認や準備不足なところもありましたが、それらがとても勉強になり、今後のイベントに引継ぎたいと思います。また、今回沢山助言もいただきました。自己成長ができ、達成感もいっぱいです。協力していただいたみなさん、ありがとうございました! 

当日の参加者&スタッフ  (photo by ICC)

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