スポーツ科学研究科 付 佑天(フ ユーテン)
日本で初めて抹茶を飲んだのは、川越のある茶屋でした。日本語がまだよく話せなかったですが、店員さんが自分の理解できなかったものを紙に書きながら丁寧に教えてくれ、何とか抹茶とお菓子の種類を見分けることができました。静かに和室で水の流れる音を聞きつつ、抹茶とお菓子の美しさを楽しみながら茶を飲むと、口の中に茶の香りと芳醇さが広がり、心が安らぎました。その経験から、始めて茶道に興味を持ちました。そこで、ICCの茶道に関するイベントを見つけるとすぐに申し込みました。大人気のイベントだったので、当選したことは本当にラッキーだと思いました。
当日の流れは、まず、茶道の歴史や流派、お菓子の特色など基本知識が紹介されました。表千家と裏千家という流派と、茶道における「侘び寂び」という哲学的な価値観を知りました。また、お菓子は季節によっても異なり、その時期に旬となる食材を使って仕上げることも面白いと思いました。次に、早稲田大学茶道研究会のみなさんから抹茶の作り方や作法を丁寧に教えてもらいました。ただ飲むのではなく、湯を沸かすことから相手への感謝の気持ちを込めてお茶を差し上げることの考え方や芸術性こそが茶道の醍醐味だと感じました。最後には自分で茶を点てる体験をしました。茶筅を素早く動かして泡を立て、自分が点てたお茶を飲めたことが本当に嬉しかったです。
今学期、ICCは茶道、和太鼓、日本舞踊など様々な日本文化イベントを行っていました。新しい体験をすることはもちろん、異なる国から来た人々と交流することもとても面白いです。今後は、そういう素晴らしい活動を見逃さないように、みなさん是非積極的に参加してください!